《 5月8日 》

   パルチャモH.C(5665m) 〜 パルチャモ最高到達点(5840m) 〜 パルチャモH.C(5665m) 〜 テンボー(4230m)

   5月8日、3時過ぎに起床してアタックの準備にかかる。 雪は止んでいたが、風が当たらないキャンプ地に風が吹いていたので、テシ・ラプツァ峠から先では強風が予想された。 キッチンスタッフからお湯を貰い、カップうどんと羊羹を食べる。 5時過ぎに平岡さんを先頭に田口さん、石塚さん、私の順でロープを結んで出発する。 木賊さんは残念ながらメンバーに加わらなかった。 テシ・ラプツァ峠まではトレースがあるためか、ダワとラクパは後から追いかけてくるようだ。

   テシ・ラプツァ峠までは昨日の下りのトレースを登り返す。 平岡さんのスピードは早くはないが決して遅くはない。 予想どおり峠に着くと風が強まり、前方のいたる所で雪煙が舞っていた。 気温も低いがむしろ酸欠で指先が冷たいため、オーバー手袋を羽毛のミトンに替える。 峠からは正面に見える山頂方面に向かってほぼ真っ直ぐに登っていく。 間もなくロープを結んだダワとラクパが追いついてきたが、何故か先頭に立ってラッセルすることなく、私達を後方や側面から支援するという形になった。 風は吹き止むことはなかったが、陽光で暖かくなってきたので助かった。

   出発してから1時間半ほど登った所で、平岡さんがラクパとルートの偵察に向かったため、図らずも最初の休憩となった。 風も少し弱まり、周囲の山々の写真を撮る。 意外にも間もなく戻ってきた平岡さんから、ノーマルルートに合流するために通る区間の雪の状態が悪く、現状の装備では安全な登山が出来ないため、登山を中止せざるを得ないという説明があった。 何故こんなに早く登頂を諦めるのかと一瞬耳を疑ったが、これまでの天気の経緯や状況を鑑みて、登頂は紙一重だと思っていたので、この決定にはメンバー一同何ら異論はなかった。 高度計の標高は5840mと6000mにも達しておらず、H.Cからも200mほどしか登っていなかったが、最高到達地点での記念写真を撮り合って下山することになった。


H.Cから見たパルチャモ


H.Cからロープを結んで出発する


H.Cからテシ・ラプツァ峠へ


H.Cからテシ・ラプツァ峠へ


テシ・ラプツァ峠からパルチャモへ


最初の休憩地点


休憩地点から見たタカルゴ(中央)とタンナクゴ(右)


休憩地点から見たテシ・ラプツァ峠


休憩地点から見たテンギラウタウ(6943m)


パルチャモの最高到達地点


最高到達地点から見たパルチャモ


最高到達地点からテシ・ラプツァ峠へ


テシ・ラプツァ峠からH.Cへ


パルチャモH.C


H.Cから見たパルチャモ


   H.Cで1時間ほど撤収作業を行ない、メンバー全員の記念写真を撮ってナムチェ方面へ下る。 ここからはクーンブ山群の領域となるがトレースはなく、登攀具などの装備がないポーター達にとっては昨日以上に過酷なものとなった。 案の定、出発して間もなくポーターの一人が滑落し、運良く10mほどで止まったものの、荷物やテントがさらに下まで落ちてしまい、平岡さんとラクパが救助と荷物の回収に向かった。 その後もワイヤーロープやハシゴのあるミックスの急な岩場があり、ポーター達が安全に下れるように荷物をロープで下ろしたり、私達も懸垂下降で下る場面もあった。 昨日と同じように多くの時間を要したが、山頂アタックの時間が短かったことが幸いし、ナムチェ側からの最終集落となるテンボーのロッジに明るいうちに着いた。 農家が片手間にやっているような簡素なロッジだが、野菜などの食材が豊富なことも手伝って料理が丁寧で美味しかった。


パルチャモH.C ⇒ テンボー ⇒ ナムチェ


メンバー全員の記念写真


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


滑落したポーターを平岡さんが救助する


パルチャモH.Cとテンボーの間から見たパルチャモ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cとテンボーの間から見たパルチャモ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


避難小屋


パルチャモH.Cからテンボーへ


パルチャモH.Cからテンボーへ


テンボーのロッジ


ロッジの部屋


ロッジでの夕食


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パルチャモ



2 0 2 3 年    ・    山 行 記    ・    T O P