《 7月21日 》

キャンプ・ミュア(3100m) ⇒ パラダイス(1650m) ⇒ イートンビル

   7月21日、夜中は次々に出発していく人達の声で騒がしかったが、それも心地よい響きに感じるほど達成感と安堵感に満たされていた。 記憶が曖昧になってしまい、当初の予定よりも1時間早く5時に起きてしまったが、間もなくテントから居ながらにしてご来光が拝めた。 今日も昨日と同じような快晴の天気となりそうだ。 テントを乾かしながら撤収し、7時半にテントサイトを発つ。 レンジャーステーションの建つ峠からは、すでに山頂直下の氷河を登っている人達が肉眼でもはっきり見えた。 一昨日は雲海で何も見えなかったため、パラダイス方面への下りで見える景色は新鮮だった。 昨日下山した人達や、日帰りでミュアまで往復した人達の尻セードの跡が延々と続いている。 何度も後ろを振り返りながらレーニアの写真を撮った。
 

テントから居ながらにしてご来光が拝めた


テントを撤収してキャンプ・ミュアを発つ


キャンプ・ミュアからパラダイスへ


キャンプ・ミュアからパラダイスへ


キャンプ・ミュアからパラダイスへ


氷河の取り付き付近から見たレーニア


   ペベルクリーク(沢)を渡ってスカイライントレイルに合流すると、予想どおりハイシーズンの日曜日ということもあって、大勢のハイカー達の姿が見られた。 一昨日はモノトーンの世界で冴えなかったトレイル周辺のお花畑はカラフルに光り輝き、重荷を背負ったままの写真撮影で足が一向に前に進まない。 その中でもやはりアバランチ・リリーの白い花の群落が一番素晴らしかった。 リスやマーモットが戯れる姿も見られ、天気さえ良ければ幾つかあるハイキングトレイルのどこからでも秀麗なレーニアの雄姿を仰ぎ見られるので、パラダイスを訪れる人が多いのは頷ける。


ペベルクリーク(沢)


マーモット


スカイライントレイルから見たレーニア


スカイライントレイルから見たパラダイス


スカイライントレイルから見たレーニア


フロックス


ツガザクラ


スカイライントレイルから見たレーニア


インディアンペイントブラシ


アバランチ・リリー


   11時半前に登山口のパラダイスに到着。 ハイカーや観光客の車で溢れ返っていた駐車場の車にザックを置き、ビジターセンターで昼食のホットドックを食べてから、レンジャーステーションでパーミットを返却して下山の報告をした。 ビジターセンターで土産物を買い、レーニアが最も美しく望まれるというリフレクションレイク(湖)や今まで行かなかったリックセッカーポイントなどの幾つかの展望所に寄りながら、常宿となったイートンビルのモーテルに向かう。 予想どおり今日も予約なしでチェックインすることが出来た。


登山口のパラダイス


ビジターセンターで昼食のホットドックを食べる


レンジャーステーションでパーミットを返却して下山の報告をする


ビジターセンターで土産物を買う


パラダイス付近の周遊道路から見たレーニア


リフレクションレイク(湖)から見たレーニア


周遊道路の途中の展望所から見たレーニア


リックセッカーポイントから見たレーニア


イートンビルのモーテルから見たレーニア


   モーテルでシャワーを浴びてからコインランドリーで登山に使った衣類の洗濯をする。 疲れてはいたが何故か急にスイッチが入ってしまい、休む間もなく山で使った食器を洗ったりして出来る限りの荷物の整理をした。 夕食は先日行ったモーテルの隣のレストランで脂の乗ったリブロースのステーキを食べる。 食後に明日の観光の計画について柴田さんと協議し、午前中はモートン経由でセントヘレンズ(2549m)を間近に望むジョンストンリッジ展望台に行き、午後は一旦モートンに戻ってからレーニアの裾野を反時計回りに走り、サンライズというパラダイスと同じような観光スポットに立ち寄ってからシアトルに帰ることにした。 今日も一日中快晴の天気が続き、日没後もモーテルからレーニアが良く見えた。


休む間もなく荷物の整理をする


夕食はモーテルの隣のレストランで脂の乗ったリブロースのステーキを食べる


イートンビルのモーテルから見た日没後のレーニア


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マウント・レーニア