《 3月4日 》

    ラバン・ラタ・レストハウス( 3 2 7 2 m ) 〜 キナバル( 4 0 9 5 m ) 〜 ラバン・ラタ・レストハウス( 3 2 7 2 m ) 〜 登山ゲート( 1 8 6 6 m ) ⇒ P.H.Q( 1 5 6 4 m ) ⇒ コタ・キナバル

   3月4日、昨日と全く同じように1時前に起床してトイレを済ます。 今日も予報どおりの良い天気だ。 疲労感はややあるが柴田さん共々体調は良いので、レストランで軽食を食べてから予定どおり2時半にレストランに現れたライナスと共に山頂に向かう。 昨日と同じように暖かいが、予想に反して風が少し吹いていた。 展望デッキまでの階段は団体のパーティーで少し渋滞していたが、展望デッキから先は昨日のように沢山のヘッドランプの灯が見られなかった。 順応が疲労をやや上回っているようで、登るペースは昨日よりも僅かに速い。 ルートの記憶は鮮明で、暗くても手に取るように分かる。 昨日とは逆に風は次第に収まってきた。 ペースが遅いグループをいくつか追い越し、中間点のサヤサヤのチェックポイントには4時前に着いた。

   チェックポイントを過ぎてからしばらくすると、いつの間にか私達が先頭を歩くようになり、昨日よりもだいぶ早く山頂に着くことが想定された。 満天の星空には天の川も見られ、振り返るとヘッドランプの灯が山小屋から切れ目なく続いている。 麓の町の夜景も昨日以上に良く見え、今日も登頂はもちろんのこと、素晴らしいご来光が期待出来た。 このままのペースで登り続けると、山頂でご来光を待つ時間が長くなってしまうが、山頂に一番乗りするのも一興なので、時間調整することなく登り続けた。 5時20分、山小屋から2時間40分で誰もいない静かなキナバルの山頂に着いた。 昨日に続いての2度目の登頂なので感動はやや薄いが、山頂での喧噪がないのが嬉しい。 柴田さんと山頂の狭い岩の上に立ち、ライナスに記念写真を撮ってもらい、直後に登ってきた人に三人の記念写真を撮ってもらう。 間もなく荘厳な朝焼けが始まったが、ご来光まではダウンジャケットを着込んで1時間近く待たなければならなかった。 次々と山頂に到着する人達の中に4人の日本人の大学生グループの姿も見られた。


軽食のバイキング


2時40分にラバン・ラタ・レストハウスを出発する


展望デッキまでの階段は団体のパーティーで少し渋滞していた


展望デッキから先は昨日のように沢山のヘッドランプの灯が見られなかった


麓の町の夜景と後続者のヘッドランプの灯


中間点のサヤサヤのチェックポイント(3668m)


チェックポイントから山頂へ


標高3929m(登山ゲートからの距離8キロ)と記された看板


私達が先頭を歩くようになる


山頂直下の岩場


キナバルの山頂(ロウズ・ピーク)


キナバルの山頂(ロウズ・ピーク)


荘厳な朝焼け


   昨日とほぼ同じ時間に同じ位置からのご来光を拝み、もう何も思い残すことなく山小屋に向けて足早に下る。 下りのペースも昨日より早く、山頂から僅か1時間15分でラバン・ラタ・レストハウスに着いた。 レストランで遅い朝食を食べ、荷物を整理してライナスとの取り決めどおり9時にラバン・ラタ・レストハウスを発つ。 好天続きで売店のコーラやミネラルウォーターがなくなり、美味しくないお湯を買うハメになってしまった。 目標を失った身には単調で変化に乏しい下りは堪える。 退屈しのぎに柴田さんがすれ違う登山者の人数を数えながら下ると100人を少し超え、うち日本人は女性を中心に7〜8人だった。 登山ゲートに近づくにつれて雲が湧き始め、キナバルの山頂方面は全く見えなくなったが、むしろ涼しくてありがたかった。 正午前にチェックポイントのある登山ゲートに着き、その先の車止めでライナスに相応のチップを手渡した。


山頂でのご来光


山頂からサヤサヤのチェックポイントへ


山頂からサヤサヤのチェックポイントへ


サヤサヤのチェックポイントからラバン・ラタ・レストハウスへ


7時40分にラバン・ラタ・レストハウスに着く


ラバン・ラタ・レストハウスのレストラン


朝食のバイキング


9時にラバン・ラタ・レストハウスを発つ


ラバン・ラタ・レストハウスから登山ゲートへ


ラバン・ラタ・レストハウスから登山ゲートへ


正午前にチェックポイントのある登山ゲートに着く


登山ゲートの先の車止め


   園内の専用車に乗ってP.H.Qの管理事務所に行くと、事務所のスタッフから登頂証明書を2枚授与された。 昼食は管理事務所の近くの指定されたレストランで食べたが、昨日と同じようにバイキングではなく、ワンドリンク付きのランチメニューだった。 エージェントの送迎車は15時に来ることになっていたのでゆっくり寛いでいると、事務所のスタッフから臨時の送迎車が来たと伝えられ、図らずも1時間ほど早くコタ・キナバルのホテルに帰り着くことが出来た。 シャワーを浴びて一休みしてから、先日行った日本食のレストランの『錦』でディナーメニューの和定食を食べた。


P.H.Qの管理事務所


2枚の登頂証明書


管理事務所の近くのレストラン


レストランの店内


日本食のレストランの『錦』


ディナーメニューの和定食


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キナバル