《 4月15日 》

ラサ(3650m)

   4月15日、頭痛は軽くなったがまだ熟睡には至らず、夜中に何度か目を覚ました。 起床後のSPO2と脈拍は88と68で2泊した割にまだ脈が高い。 疲れがとれていないことで風邪気味にもなっていて鼻が詰まっていた。 朝食のバイキングは倉岡さんと鈴木さんが下痢のためキャンセルされ、進藤さんの姿も無かったので一人で食べた。

   10時にホテルに迎えに来た案内役のクサンとドライバーのテンジンが運転する車で、ラサから車で1時間ほどの険しい山中にあるダク・イェルパ(査叶巴寺)という寺院に順応を兼ねた観光に行く。 途中におびただしい数のタルチョが張り巡らされた峠があり、いったん緩やかに下ってから本線と別れて細い山道に入っていく。 桜の花やヤクの姿が道路脇に見られた。 道路の終点には広い駐車場があり、それなりの観光スポットと思えたが、町中の寺院と違って標高が高い所にあるせいか、外国人観光客の姿はなかった。 後で分かったが、私たちの観光ビザではここまでカバーされておらず、信仰深いクサンの独断で立ち入ったとのことだった。 体調が万全ではないので駐車場で待機しようかとも思っていたが、覆いかぶさるような岩壁の中に点在する幾つもの寺院を巡って歩いた。 岩にへばりつくように建てられた寺院の内部には、岩をくりぬいて多くの仏像が安置されていた。 寺院内の写真撮影は全く制限がなく、喧噪の町中の寺院よりも断然見応えがあった。 狭い洞窟の中で12年間の修行をしている僧もいるとのこと。 一番上に建つ寺院の標高はGPSで4508mあった。


朝食のバイキング


おびただしい数のタルチョが張り巡らされた峠


道路の終点の駐車場から見たダク・イェルパ


覆いかぶさるような岩壁の中に点在する寺院


寺院内の岩をくりぬいた通路


寺院の内部には岩をくりぬいて多くの仏像が安置されていた


寺院内の写真撮影は全く制限がなかった


岩陰にいたナキウサギ


   1時間半ほどの観光を終えてホテルに戻り、昼食は昨日とおなじようにお菓子などで軽く済ませ、午後は快適な室内でゆっくり寛いだ。 夕食は3日連続でホテルのバイキングだったが、倉岡さんと鈴木さんは依然として下痢が治らずキャンセルされたので、進藤さんと二人で消化の良い鍋料理をメインに食べた。 夕食の席にはアレックスが率いるロシアの『セブンサミッツクラブ』のメンバーの姿が見られた。 就寝前のSPO2と脈拍は88と64で、まだ脈が少し高かった(平脈が50のため)。


ホテルの夕食のバイキング


デザートのケーキ


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