《 10月19日 》

ベンカール( 2 6 3 0 m ) 〜 ナムチェ( 3 4 4 0 m )

   10月19日、昨夜は熟睡出来たので体調はとても良い。 6時前に起床すると部屋の窓からタムセルクが良く見えた。 今日は乾期らしい良い天気になりそうだ。 朝食を食べていると、先にネパールに入られていた知人の稲村さんがアマ・ダブラムに登頂したという吉報が同行しているガイドの中島健郎さんから入った。 数日後にはどこかでお二人とすれ違うことになるだろう。

   8時にゲルと共に今日の宿泊地のナムチェ(3440m)に向けて出発。 まだ陽の当たらない谷筋の道は手袋をするほど寒かった。 前方にホーリー・マウンテン(聖なる山)のクーンビラが見え始め、新たに設置されたチェックポストを過ぎると、1時間ほどで前回泊まったモンジョ(2840m)に着いた。 モンジョを過ぎると街道を歩く人が多くなり、二つ目のチェックポストを過ぎた所で早くもコーヒーブレイクとした。 雨に苛まれた前回と比べ、今回は本当に優雅なトレッキングだ。


ベンカールからナムチェへ


ロッジから見たタムセルク


ゲルと共にナムチェに向けて出発する


ホーリー・マウンテン(聖なる山)のクーンビラ


新たに設置されたチェックポスト


前回泊まったモンジョのロッジ


私達の荷物を運ぶポーター


二つ目のチェックポスト


   ドゥードゥ・コシ(川)の河原に下り、新旧二段の大吊橋が見えてくると、いよいよナムチェへの長い登りに入る。 大吊橋からは不意にタウツェが大きく望まれた。 大吊橋を渡って尾根筋の急坂をジグザグに登っていくと、エベレスト街道から初めてエベレストが見える『ファースト・ビュー・ポイント・オブ・マウント・エベレスト』という名称の広場の樹間から、雪煙が舞うエベレストの山頂が見えた。 大勢のトレッカー達で賑わう広場で一息入れ、展望のない地味な樹林帯の坂道を登り続けて峠のチェックポストに着く。 ここからナムチェはもう目と鼻の先だ。 間もなく視界が開け、予定よりも少し早く正午過ぎにナムチェの町に着いた。 予想どおりナムチェもここまでの他の集落と同じように小奇麗になっていた。


ドゥードゥ・コシ(川)の河原から見た新旧二段の大吊橋


ドゥード・コシ(川)に架かる大吊橋


大吊橋からはタウツェが見えた


大吊橋を渡ってからは尾根筋の急坂をジグザグに登る


『ファースト・ビュー・ポイント・オブ・マウント・エベレスト』という名称の広場


広場から見た雪煙が舞うエベレストの山頂


峠のチェックポスト


ナムチェの町の入口


ナムチェの町


   今日と明日はエージェントが契約しているロッジに泊まことになったが、ロッジの部屋にはシャワーと水洗トイレがあって驚いた。 今日も空きがあったので二人部屋を一人で使えた。 昼食はラム肉のステーキを食べたが、肉は柔らかくとても美味しかった。 昼食後にシャワーを浴びると瞬時に熱いお湯が潤沢に出て、カトマンドゥのホテルよりも快適だった。 明日も順応のため同じロッジ連泊するが、ここで根が生えてしまいそうだ。 この高度では食事も美味しく食べられるのが嬉しい。


ロッジの食堂


ロッジの部屋


シャワーと水洗トイレ


昼食のラム肉のステーキ


夕食のカルボナーラ


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アマ・ダブラム