《 8月1日 》

ツェルマット(1600m)

   8月1日、夜中にカミナリが鳴り、久々に雨模様の一日となった。 昨日とは全く違う天気で、あらためてダン・ブランシュに登れて運が良かったと思った。 昨日はだいぶ無理をしたので、風邪が悪化することを心配していたが、喉が少し痛い程度だったので安堵した。 念のため今日は外出せずに完全休養日とすることにした。 長期予報では5日後のヴァイスホルンのアタック日の天気は曇りだったが、まだ先のことなので心配しても始まらない。 午前中はベッドで横になりながら、疲労回復のため水分を多めに取ることを心掛ける。 昼食は日本から持ってきたラーメンを食べて英気を養った。 

   夕方になって田村さんからメールがあり、妻と一緒に待ち合わせた喫茶店に行き、ダン・ブランシュの報告と次回のヴァイスホルンの打ち合わせをした。 田村さんが電話でダビッドから聞いた話では、ヴァイスホルンは当初の提案どおり一般ルートの東稜ではなく、トラキュイ小屋から北稜を登ることになったが、登頂の可能性はあるものの確実とは言えないとのことだった。 田村さんの見解では、北稜の方が岩の難しさはあるが、ダビッドは岩登りに長けているため、下りで懸垂を多用すればガイディングがしやすいのではないかということだった。 また、私の山を登るスピードは速くなったが、山小屋までの歩くペースが遅いので、前泊するトラキュイ小屋まで先に一人で登った方が良いということだった。 当初の予想よりヴァイスホルンは敷居が高く、難しい山だとあらためて思ったが、何が何でも登頂したいという気持ちは全く変わらなかった。


久々に雨模様の一日となった


田村さんとの打ち合わせに利用した喫茶店『fuchs』


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