《 7月29日 》
ツェルマット(1600m) ⇒ リッフェルベルク(2582m) 〜 リッフェルゼー(2757m) (往復)
7月29日、予報どおり快晴の天気となり、ライブカメラの映像ではマッターホルンを初め全ての山々がすっきり見えている。 少しでも体を高度に順応させるために3883mのマッターホルン・グレイシャー・パラダイス(クラインマッターホルンの展望台)に行こうと思っていたが、今朝になってもまだ体がだるかったので、順応と休養の両方のバランスを考え、2582mのリッフェルベルクまで新しく開通したゴンドラに乗って上がることにした。
アパートから歩いて5分のシュヴァルツゼー行きのゴンドラ乗り場から途中駅のフーリで乗り換え、リッフェルベルクまでゴンドラで上がる。 料金は往復で27.5フラン(邦貨で約3,100円・半額カード使用)だった。 天気は予想以上に良く、ゴンドラの車窓から雲一つないマッターホルンが見えた。 リッフェルベルクまでは登山電車でも上がれるため、フーリから先ではゴンドラの乗客は少なかった。 ゴンドラならではのユニークな車窓からの展望を楽しみ、待ち時間なしに30分足らずでリッフェルベルクに着いた。 数日前にゴルナーグラートから歩いてリッフェルベルクに下ってきた時は、すでに午後になってしまったので展望は冴えなかったが、今日は時間が早いので山々の展望が素晴らしく、明日から登るダン・ブランシュやヴァイスホルンがすっきり望まれて嬉しかった。
体力の消耗を抑えるため、駅から僅かに登った丘の上で腰を下ろし、コーヒーを飲んだりブルーベリーを食べたりしながらのんびり山々の展望を楽しむ。 妻のリハビリも兼ねて少しだけ歩いてみようと、リッフェルゼー(湖)方面への緩やかなトレイルを登る。 相変らず雲が湧かない天気で、“前回よりも素晴らしい逆さマッターホルンが見られるかもしれない”と欲を出し、リッフェルゼーまで足を延ばすことになってしまった。 願いは叶い、湖畔で“逆さマッターホルン”を堪能しながらランチタイムとし、再度リッフェルベルクに歩いて下った。
帰宅後に田村さんからメールがあり、明日のダビッドとの待ち合わせ場所がフィスプから次の駅のシエールに変更になったとのことだった。 天気予報をチェックすると、長期予報どおり明日・明後日とも晴れだったので嬉しかった。 夕方になって明日からの登山の準備を始めると、頭と目の奥が少し痛くなり、体のだるさは風邪のせいで熱があったことにようやく気が付いた。 念のため、めったに飲まない風邪薬を飲んで早めに寝た。