《 8月21日 》

C.1(4400m) 〜 トラベラーズ・パス(4150m) 〜 B.C(3600m)

   8月21日、夜中に数センチの雪が積もり、今朝も冷え込みが厳しかったが天気はそれなりに良かった。 急に寒くなったことで風邪がぶり返したのか左の後頭部が痛い。 朝食後の9時にスタッフ達に見送られてC.1を出発し、雪の薄っすらと積もったモレーンの中の道を下る。 何度も何度も後ろを振り返りながら、雲の中に見え隠れしているレーニン・ピークの写真を撮る。 行きは馬に乗って渡った沢は、早い時間帯なので飛び石伝いに簡単に渡れた。 私達の荷物を運ぶためB.Cから上がってきた馬とすれ違い、2時間ほどで中間点のトラベラーズ・パス(峠)に着いた。 シーズン・オフが近くなり、2週間ほど前にB.Cから登ってきた時のように、周囲に登山者の姿は見られなかった。 峠からは行きに登った道ではなく、馬が通るための傾斜が緩い道を下る。 扇状地の上端のオニオン・グレードを過ぎるとマーモットの鳴き声が響き渡るようになり、ようやく近くでその姿を見ることが出来た。

 

夜中に数センチの雪が積もり、今朝も冷え込みが厳しかった


スタッフ達に見送られてC.1を出発する


C.1から見たレーニン・ピーク


C.1からB.Cへ下る


何度も後ろを振り返りながら、雲の中に見え隠れしているレーニン・ピークの写真を撮る


行きは馬に乗って渡った沢は、早い時間帯なので飛び石伝いに簡単に渡れた


トラベラーズ・パス手前の長いトラバース


トラベラーズ・パス


峠からは行きに登った道ではなく、馬が通るための傾斜が緩い道を下る


オニオン・グレードを過ぎるとマーモットを近くで見ることが出来た


   峠から休まずに歩き続けたので、昼食時間の1時より少し前にB.Cに着いた。 B.CもC.1と同じように閑散とした雰囲気で、ダイニングテントの脇にあった馬方のユルト(移動式の住居)も無くなっていた。 さすがに氷河から離れているB.Cは暖かく、日本の夏の高原のような感じだったが、まだ頭痛が完治せず煩わしい。 昼食後は馬方に荷物の運賃92ドルを支払い、お世話になったガイドのビシュヌとメールアドレスを交換し合った。

   B.Cの最後の夕食はカレー風味の羊の肉料理だったが、C.1よりも肉の割合が明らかに多かった。 C.1でこれだけ肉を食べたら消化出来ないだろう。 予定より3日早くB.Cに下りてきたが、夕食後に平岡さんから、帰りのビシュケクから先の航空券は変更出来なかったと知らされ、ビシュケクに3泊することになってしまった。


2週間ぶりにB.Cに戻った


氷河から離れているB.Cは暖かく、日本の夏の高原のような感じだった


お世話になったガイドのビシュヌ


夕食のカレー風味の羊の肉料理


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