《 8月20日 》

C.1(4400m)

   8月20日、快晴だった昨日とは違い、予報どおり上空には雲が点々と見られた。 気温も今までで一番低く、テントが霜で真っ白になっていた。 稜線上にも次第に寒々しい白い雲が見られるようになり、ジェットストリームが吹き荒れているように思えた。 季節が夏から秋に変わっていくような感じで、C.1にも冷たい風が吹き始めた。 

   朝食時に他のメンバーからあらためて昨日のアタックの状況を伺うと、私がC.3にいた一昨日よりもさらに強い風が未明から吹き続け、スタートの段階で工藤さんと山本さんは登頂を断念され、唯一平岡さんと共に出発した屈強な田路さんも、強風のため途中で登頂を断念されたとのことだったので、仮に私がC.3に残っていたとしても、指の凍傷の不安を抱えながら山頂を目指すことは出来なかったのではないかと思え、登頂出来なかったことに対する気持ちの整理がついた。 

   一番ボリュームの多い昼食のメインディッシュは羊の肉料理だったが、すっかり気が緩んだのか食べ過ぎてしまい、二度もトイレに行く始末だ。 今後もしばらくこの状況が続けば、出発前よりも体重が増えるのではないかとさえ思えた。 午後になると小雪が舞ってきたので、テントの中で昼寝をして過ごした。


C.1のダイニングテント


ダイニングテントでの朝食


季節が夏から秋に変わっていくような感じで、C.1にも冷たい風が吹き始めた


昼食の羊の肉料理


午後になると小雪が舞ってきた


夕食の麦飯のピラフ


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