《 8月14日 》

C.2(5400m) 〜 C.1(4400m)

   8月14日、疲れていたのでぐっすり眠れるかと思ったが、意外にも夜中は吹雪となり、テントを叩く風の音で眠れなかった。 狭いテントの中は結露で凍った氷片がシュラフにパラパラと落ちてくる。 夜明け前から少し頭痛が始まったが、起床前のSPO2と脈拍は82と58で異常に良かった。 体調も決して悪くないが、食欲はあまりなかった。 それでもトイレを済ませた後は、朝食のカップそばを美味しく食べられた。 早朝には天気は回復し、予報どおり天気は快晴となったが、風が強いので山頂をアタックしている隊は大変だろう。

 

早朝から天気は快晴だったが風が強かった


C.2から見たC.3方面


C.2の雪の上の他隊のテントサイト


   予定よりも少し早く、数日後の再訪を誓って9時前にC.2を発つ。 今日は平岡さんと工藤さんと私が、そしてビシュヌと山本さんと田路さんがそれぞれロープを結び、相前後しながらC.1へ下る。 明日からも良い天気が続くのか、C.1から登ってくるパーティーが多い。 氷河上で延べ50人ほどとすれ違った。 風が強いこと以外は氷河の取り付きまで労せずして下ったが、そこから先のモレーン上は登り返しが4回もあり、里心がついたせいかとても長く感じた。 それでも正午過ぎにはC.1に着き、ダイニングテントで昼食を食べることが出来た。 やはり標高差1000mの違いは大きく、食欲は旺盛になりアルファー米1人前を完食出来なかった昨夜とは雲泥の差で、C.1の快適さをつくづく実感した。 疲れは予想よりも少なく体調も良いが、喉が少しだけ痛いのが気掛かりだ。


ロープを結んでC.2からC.1へ下る


C.2 ・ C.3方面を振り返る


C.1から登ってくるパーティーが多かった


氷河の取り付きでロープを解く


氷河の末端付近


モレーン上は登り返しが4回もあった


C.1のテントサイト


昼食のチキンナゲット


   昼食後に掲示板に貼られた天気予報を見ると、登頂予定日の19日は晴れ時々曇りで山頂付近の風速が毎時45m(秒速12.5m)と強く、その前日の当初の登頂予定日だった18日は晴れで山頂付近の風速が毎時30m(秒速9.7m)となっていた。 18日のアタックだとC.1でのレストは明日1日だけになってしまうが、場合によっては天気を優先させて前倒しでアタックする可能性があることを平岡さんから打診された。

   昼食後のSPO2と脈拍は84と72で、午後はもっぱら昼寝をして過ごした。 夕方にお腹が緩くなり軟便となってしまったので、食欲は旺盛だったが夕食は腹八分目に抑えて食べた。 夕食後のSPO2と脈拍は85と65だった。


掲示板に貼られた標高別の天気予報


夕食のピザ


C.1から見た日没前のレーニン・ピーク


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