《 9月12日 》

B.C ( 4 9 0 0 m ) ⇒ 高所順応 ( 5 6 5 0 m )

   9月12日、周囲が明るくなった6時半に起床。 昨日までの北京時間なら8時45分だ。 起床後のSPO2と脈拍は88と66で脈が高かった。 夜中は野犬が付近を吠えながら歩き回っていたので怖かった。 頭痛ではなく鼻詰まりで熟睡出来なかったが、この高度での初日の夜にしてはまずまずだった。 天気もまずまずで、純白のチョ・オユーの山頂が良く見えた。 朝食のパンケーキはふんわりしていて美味しかった。 スタッフ達は今日からA.B.Cへの荷上げ、倉岡隊はレスト、私達の隊は順応のためB.Cの背後の小高い山に登ることになった。 

   B.Cから所々に微かな踏み跡のようなものが見られる草付の斜面を1時間ほど登ると、スキー場のスロープのような広い砂礫の斜面となった。 どこまで登ってもピークが見えてこない単調な斜面を各々のペースで直登していく。 変化に乏しい山だったが、唯一野生の鹿の群れが見られた。 B.Cから3時間ほどでようやくケルンが積まれた平らなピークに着いた。 GPSでの標高は5650mで、A.B.Cの標高とほぼ同じだったため、ここで終了することになった。 残念ながら雲が湧いてしまい、チョ・オユーの山頂は見えなくなってしまった。 天気が冴えないのでケルンを積み増して早々に下山する。 下りのスピードは速く、1時間ほどでB.Cに着いた。


朝食のパンケーキ


B.Cからは純白のチョ・オユーの山頂が良く見えた


順応のためB.Cの背後の小高い山に登る


所々に微かな踏み跡のようなものが見られる草付の斜面を登る


スキー場のスロープのような広い砂礫の斜面を登る


野生の鹿の群れ


ケルンが積まれた平らな5650mのピーク


B.Cの全景


   明日はB.Cに滞在することになっていたが、昼食後に平岡さんから、メンバー全員の順応状態が良いので、明日から1泊2日でA.B.C(アドバンス・ベース・キャンプ)に泊まりに行きたいという提案があった。 途中のパルンという放牧小屋のある所までは、有料(100ドル)だが車で行けるとのことだった。 

   夕方の5時のSPO2と脈拍は76と76で、今までで一番悪かった。 この数値で頭痛とかがないのが不思議だ。 夕食はトンカツに切干大根とゴーヤの和え物だったが、昼食の鶏の唐揚げを食べ過ぎたようで、半分しか食べられなかった。 夕食後のSPO2と脈拍は80と67と悪くなり、軽い風邪のような症状で鼻も詰まっていた。


昼食の鶏の唐揚げ


夕食のトンカツ


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