《 9月8日 》

シガツェ ( 3 8 6 0 m ) ⇒ ティンリ ( 4 3 2 0 m )

   9月8日、7時に起床。 昨夜は酷い下痢のため七転八倒し、一睡も出来なかった。 朝食はもちろんパスした。 10時にリエゾンの車でホテルを出発し、B.Cまでの最後の町となるティンリに向かう。 しばらくの間標高は変わらず、4000m以下の所を真っ直ぐに進んでいたが、次第に勾配のあるカーブの多い山道となった。 悪いものは全て出し尽くしたようで、途中で困ることはなかったが、中国ではトイレ事情が悪いため冷や汗ものだった。 一昨日と同じように検問所の手前で車を停めて時間調整をしなければならないのがもどかしい。 シガツェから2時間半ほどで『上海から5000キロ』という国道建設の記念碑があり、その後はタルチョが四方に張られた4529mの峠と5248mのラクパ・ラ(ギャツォ・ラ)の二つの峠を越える。 ラクパ・ラにはエベレストが見えるという案内板があったが、今日はあいにくの曇天で見えなかった。 この辺りの道路は2008年の北京オリンピックの前は未舗装だったらしい。 

   峠からしばらく下ると、軍隊が駐屯する大きな検問所があり、車から降りて一人一人パスポートのチェックを受けた。 3時過ぎに国道脇のドライブインでようやく遅い昼食となった。 最近舗装されたというロンブク寺があるエベレストのB.Cへ通じる道を左手に見送り、5時半に目的地のティンリに着いた。 ラサで3650mに合わせた高度計は4300mを指していた。

 

シガツェからティンリへ


リエゾンの車でティンリに向かう


シガツェからしばらくの間標高は変わらず、4000m以下の所を真っ直ぐに進んだ


『上海から5000キロ』という国道建設の記念碑


タルチョが四方に張られた4529mの峠


5248mのラクパ・ラ(ギャツォ・ラ)を車で越える


ラクパ・ラ(ラは峠の意味)の記念碑


チョモランマ国立公園の入口


国道脇のドライブインで遅い昼食を食べる


   都会のラサやシガツェとは全く違う“オールド・ティンリ”とも言われる寒村のホテルは、以前は山小屋のようなものしかなかったらしいが、今回泊まったホテルでは予想に反してトイレは水洗でベッドは新しく、シャワーからも熱いお湯が潤沢に出たので嬉しかった。 到着後のSPO2と脈拍は84と65で、6000m級の山を登る時の4000m台のB.Cでの数値に近かった。 

   夕食のためホテルのレストランに行くと、ケーロン経由の陸路で来たシェルパ達と5日ぶりに再会した。 夕食はバイキング形式で野菜が中心となり、質も量も今までと比べれば雲泥の差だったが、お腹を下した後だったのでちょうど良かった。 夕食後に近くの雑貨屋に水を買いに行くと、1.5リッターのボトルが5元(ラサでは4元・邦貨で60円)で意外と安かった。


ティンリで宿泊したホテル


ホテルの室内


ホテルのレストランでケーロン経由の陸路で来たシェルパ達と5日ぶりに再会した


夕食はバイキング形式で野菜が中心となった


ホテルの近くの雑貨屋


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