《 9月7日 》
シガツェ ( 3 8 6 0 m )
9月7日、7時に起床。 今日も夜中に雨が降り、早朝は曇っていた。 室温も22度とそれなりに冷え込んでいた。 起床後のSPO2と脈拍は88と54で、体調はまずまず良いが、少し鼻水が出ていた。 朝食の中華バイキングの主菜は万頭とお粥だった。 今日はシガツェでの滞在日だ。 朝食後に皆と一緒にリエゾンの車でシガツェのシンボルとも言えるタシルンボ寺を見学しに行く。 残念ながらポタラ宮と同じように建物の内部は撮影禁止だったが、チベットで一番大きいという仏像を始め、ポタラ宮よりも沢山の仏像が安置され、ポタラ宮以上に見ごたえがあった。 お寺の内部の構造が複雑なため、順路どおりに進まないと迷子になりそうだった。
1時間半ほどでタシルンボ寺の見学を終えると、入口の山門からマニ車が並ぶお寺の外壁に沿って時計回りにしばらく歩き、お寺の背後に聳える小高い裏山に高所順応のために登る。 お寺の裏から無数のタルチョが張り巡らされた岩混じりの踏み跡を20分ほど辿り、高度計の標高でちょうど4000mの顕著なピークまで登った。 このピークからはタシルンボ寺の全容はもちろんシガツェの町が隅々まで良く見渡せて面白かった。 しばらく休憩してからお寺の裏まで踏み跡を下り、さらに時計回りに外壁に沿ってお寺の周りを一周してから、参道の中華料理店で昼食を食べた。 昼食時に倉岡さんが手に入れたヤクのバターを味見させてもらったが、その後これが原因と思われる酷い下痢になってしまった。
昼食後は市内を散策する人達と別れ、リエゾンの車でホテルに戻った。 夕方前に水などの買い物を兼ねて柴田さんとホテルの近くの問屋街を散歩したが、ホテルに戻ってから急に体調が悪くなってしまい、まるで高熱があるかのように体の節々が痛くなってきた。 夕食は今日もホテルのレストランで食べることになったので助かった。 食欲は普通にあるが、体調が悪いのでいつもよりセーブして食べた。 夕食後のSPO2と脈拍は90と68で順応は進んだが、寝る前にはとうとう体が震え出し、夜中には何度もトイレに足を運ぶことになってしまった。 下痢は高度障害によるものではなく、食あたりによるものだった。