《 7月30日 》

B.C(4050m)

   7月30日、7時に起床。 今までで一番良く眠れるはずの夜だったが、なぜか軽い動悸で良く眠れなかった。 昨日でB.Cの高度には順応出来たと思っていたのでがっかりした。 指先がしもやけのように赤くなっていたので、何か因果関係があるのかもしれない。 起床前のSPO2と脈拍は90と50、起床後は92と52で、数値だけは良かった。 黒かった北イニルチェク氷河は降雪で真っ白になり綺麗だ。

   朝食の後、カーリィー・タウで足を痛めた割石さんが、アタックステージには行かないことを決断された。 とても残念だが、さらに悪化するとこの山では下山することもままならなくなってしまうので、良い判断をされたと思わざるを得なかった。 朝方は曇っていたが、その後は久々に良い天気となり、先頭をきってイラン隊が出発していった。 その後も数隊が順応やアタックに出発していったので、B.Cは再び静かになった。 

   午前中は物干し大会となり、濡れたマットや寝袋などあらゆるものを外で干したが、正午には早くもハン・テングリに白い雲が取り付き、山頂を隠してしまった。 この山域の天気の特徴なのか、朝から一日中晴れている日もなければ、一日中曇っている日もない。 天気が読みにくく、また予報も当たらない感じがした。

   午後は明日以降のアタックステージに向けての準備をする。 今回は順応ステージでの経験を基に荷物の軽量化を図り、ヘッドランプ・カメラ・羽毛ミトンの予備は持っていかないことにした。 夕方になってセルゲイから、8月3日と4日の天気予報が悪いので、明日・明後日は出発しないという打診があった。 B.Cでの休養日がもう一日欲しかったので、ちょうど良かった。 その直後に雨が降り始めた。 夕食後のSPO2と脈拍は88と68でまずまずだった。 B.Cマネージャーのルダから、明日は日本人の団体客が20人ほどB.Cに来るという話しがあった。


B.Cから見た降雪後のハン・テングリ


B.Cから見た降雪後のチャパエフ・ノース


割石さんはアタックステージには行かないことになった


イラン隊など数隊が順応やアタックに出発していった


昨日の雪で濡れた物を天日で乾かす


正午には早くもハン・テングリに白い雲が取り付き、山頂を隠してしまった。 


昼食のメインディッシュ


B.Cは再び静かになった


夕食のメインディッシュ


B A C K  ←  《 7月29日 》

N E X T  ⇒  《 7月31日 》

ハン・テングリ