《 12日 》

リマ ⇒ バランカ海岸(0m) ⇒ コノコーチャ峠(4050m) ⇒ チキアン(3400m)

   7月12日、8時過ぎにホテルを出発し、エージェントのエクスプロランデス社のバスで空港から250kmほど離れたチキアン(3400m)という人口2000人ほどの小さな町へ向かう。 途中のコノコーチャ峠(4050m)までは過去2回と同じ道を辿り、昼食もバランカという町の海岸の同じレストランで食べることになっていたので、車窓からの風景は目新しさよりも懐かしさを覚えたが、唯一走っている車の質が4年前と比べて全体的に良くなったという感じがした。 トイレ休憩で立ち寄ったガソリンスタンドに併設されたカフェには、まだサッカーのワールドカップの余韻が残っていた。

   バランカのレストランでセビッチェなどの料理に舌鼓を打ち、いつものように高度計の数字を0mに合わせる。 バランカの町を過ぎると間もなく三叉路を右折して山岳地帯に入り、大きな谷を遡るように緩やかな勾配の道がコノコーチャ峠まで延々と続く。 『ガルーア』と呼ばれるこの時期特有の濃霧から抜け出し、陽射しがどんどん強くなっていく。 夕方の4時半前にコノコーチャ峠に着く。 峠からはブランカ山群の登山基地となるワラス(3090m)などの町へ通じる道と分かれ、4268mの峠までさらに高度を上げる。 間もなく車窓からワイワッシュ山群の山並みが一望されるようになり、バスから降りて皆で撮影タイムとなる。 目標のラサックはイェルパハと重なっているため、山頂が分かりづらいのが玉にキズだ。 峠から南に分岐する支線に入り、5時過ぎにガイドのアグリに出迎えられてチキアンのホテル『ロス・ナガレス』に着いた。 

   ホテルは予想していたよりも良く、質素ながら三ツ星の条件は満たしていた。 おそらくこの町では一番良いホテルではないだろうか。 夕食前の寸暇を惜しんで街中を散策し、教会で明日からの長丁場の山旅の無事と登頂の成功を神に祈った。 町にはツーリスト向けの洒落たレストランは殆ど無いようで、必然的に夕食はホテルで食べることになるようだ。 軽い頭痛がしたので、夕食前にSPO2と脈拍を測ってみると86と60だった。 夕食は野菜が中心のメニューだったが、料理は丁寧に盛り付けられ、味付けも良かった。 夕食後にトレッキングと登山の荷物を効率的に運ぶため、荷物を4つのカテゴリーに分けるようにとの指示があり、12時近くまで荷物整理に追われた。 寝る前には頭痛は無くなり、SPO2と脈拍は91と63になった。


ホテルでの朝食


リマの空港からエージェントのバスで宿泊地のチキアンへ向かう


ガソリンスタンドに併設されたカフェには、まだサッカーのワールドカップの余韻が残っていた


バランカ海岸


海岸のレストランでの昼食


ペルーの国民食のセビッチェ


タコやイカの唐揚げ


山岳地帯に入ると、大きな谷を遡るように緩やかな勾配の道がコノコーチャ峠まで延々と続く


コノコーチャ峠から見たブランカ山群最南端のカウララフ


チキアンの手前から見たワイワッシュ山群の山々


人口2000人ほどのチキアンの町


チキアンのホテルでガイドのアグリと再会する


質素ながら三ツ星の要件は満たしていたホテル


寸暇を惜しんで町中を散策する


ホテルでの夕食


野菜のピカタ


お茶にして飲むコカの葉


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