《 11月10日 》
ペリチェ ( 4 2 4 0 m ) ⇒ パンボチェ ( 3 9 3 0 m ) ⇒ ポルツェ ( 3 8 1 0 m )
11月10日、疲れ過ぎか脱水か、それとも真の山頂に辿り着けなかった苛立ちか、昨夜は何故か殆ど眠れなかった。 朝食後のSPO2は90だったが、脈拍は75と高かった。 8時前にロッジを出発。 昨日頑張って歩いたので、今日はポルツェ(3810m)までの半日行程となった。 今日もこの時期ならではの乾燥した晴天となりそうだ。 秋も深まってきたので谷間の道は霜が降り、まだ陽が当たらずに寒い。 8時過ぎにようやくアマ・ダブラムの右肩からのご来光となった。 雪が完全に消えた道は乾燥して埃っぽくなり、ズボンの裾がすぐに白くなった。 間もなくディンボチェからの道と合わさると、偶然にもチュクン・リ(5550m)からの帰りだという安倍さんの知り合いの白馬の女性ガイドさんと出会った。
途中のパンボチェ(3930m)にはペリチェからちょうど2時間で着いた。 このまま行けば目的地のポルツェにはお昼頃までに着きそうだったが、何故かここで昼食を食べていくことになった。 久々に4000mを下回ったので食欲は旺盛だ。 畑があるパンボチェではロッジの料理にも野菜が多かった。
パンボチェから先では何度も後ろを振り返りながらアマ・ダブラムの雄姿を撮る。 登れなかった山を撮るのは辛いが、この山の魅力には勝てない。 20日ほど前に通った時と比べて明らかに山肌の雪が無くなり、岩が露出した部分が多くなってきた。 エベレストやローツェの山頂には今日も雪煙が舞っていた。 すれ違うトレッカーの姿は少なく、すでにベストシーズンは過ぎたかのようだった。 パンボチェからポルツェまでの間は全般的にアップダウンが多く、順応している体でも堪える。 1時半に前回と同じプルバが経営するロッジに着いた。
貸し切りのロッジの食堂でクーンブ山群の地図を眺め、ガイドブックを読んだりしながら次の山の計画を考えていると、ロッジのオーナーのプルバがひょっこり現れた。 ラッセル隊の石川さんは2日前にクムジュンからヘリに乗って帰ったとのことでお会いすることは出来なかったが、図らずもプルバから直接北稜の登攀が出来なかった経緯を聞くことが出来た。 夕方になると近くに住んでいるというナムギャルもやってきて、プルバと一緒にヤクに餌の芋を与えていた。 冬場にヤクに餌をやるのが一番大変だと言っていたパサンの言葉が思い出された。
















