《 11月6日 》

    B.C ( 4 6 0 0 m )

   11月6日、夜中に再びファスナーが壊れて寝袋が全開になっていた。 上部キャンプなら確実にアウトだ。 起床前のSPO2は90、脈拍は69と何故か脈が高い。 長期間の高所での滞在による疲れか、寝袋が壊れたせいで風邪でも引いたのだろうか。 

   早朝からスタッフ全員がC.1とC.2の撤収作業とフィックスロープの回収に出掛けて行った。 午前中はすることも無くなり、B.Cの裏手の丘へ散歩に行く。 ルートは草付の急斜面と岩場とのミックスで高度感に溢れ、周囲の山々の展望もすこぶる良い。 滝口さんも後から登ってきたので、途中から一緒に登ることになり、B.Cから標高差で200mほど登った所にあったケルンの先まで登った。 B.Cのテントの数や残雪が、日に日に少なくなっていく感じだ。 

   昼食は親子丼とパスタ。 正午過ぎには撤収作業に行ったスタッフ達が次々に帰ってきた。 ようやく明日からロブチェ・イーストに行けることが決まったので、午後はカトマンドゥに送る不要な荷物とこれから使う登山装備との仕分けを行う。 登山費用は一人当たり400ドル(邦貨で約40000円)ということだった。

   3時過ぎには工藤さんと利岡さんもB.Cに帰ってきた。 さっそく土産話を伺うと、工藤さんは核心部のレッド・タワーを登ったとのことで、かぶり気味の5mの岩壁ではアブミがあった方が良かったと熱く語っていた。 今晩がメンバー全員一緒での最後の夕食となり、メインディシュはヤク肉のステーキだった。 デザートには登頂ケーキが振る舞われた。 今日は一日中喉が痛く、少し風邪を引いてしまったようだ。


朝食のてんぷらうどん


滝口さんと一緒にB.Cの裏手の丘へ登る


高度感に溢れた丘は周囲の山々の展望もすこぶる良い


丘の上から見たカンテガ(中央)とタムセルク(右奥)


丘の上から見たタウツェ


丘の上から見たB.C


昼食のパスタ


撤収作業から戻ってきたスタッフ達


B.Cに帰ってきた工藤さんと利岡さんから土産話を聞く


夕食のメインディシュのヤク肉のステーキ


デザートには登頂ケーキが振る舞われた


B A C K  ←  《 11月5日 》

N E X T  ⇒  《 11月7日 》

アマ・ダブラム