《 11月3日 》

    ティマン ( 2 7 5 0 m ) ⇒ ダラパニ ( 1 8 6 0 m ) ⇒ チャムチェ ( 1 4 3 0 m ) ⇒ ベシ・サハール ( 7 6 0 m )

    11月3日、今日も逆光ながらマナスル山群の展望が良い。 朝食をゆっくり食べ、陽が当たり始めた8時にティマンのロッジを出発。 今日はアンナプルナ街道の入口の町のベシ・サハール(760m)まで一気に下る。 もちろんここから車の手配が出来れば歩かなくて済む。 次のダナキュー(2300m)の集落までは急坂が連続する山深い区間だが、山道を迂回しながら走るジープが何台も見られた。  

    ティマンから2時間ほどでダラパニ(1860m)の集落に着くと、送迎用のジープが数台停まっていた。 予定ではこの先のチャムチェ(1430m)の村からエージェントが手配したジープに乗ることになっていたが、出来ればもう歩きたくないので、運転手と料金の交渉をする。 意外にも行き先はベシ・サハールの町のみということで料金が高く断念した。 ダラパニから先は往路で通った吊り橋を左岸に渡らず、マルシャンディ川右岸の新しい車道を歩く。 岩をダイナマイトで爆破して作ったいかにもネパールらしいスリリングな道だ。 左岸に渡る吊り橋が途中に何本かあった。 新しい車道には人家やロッジは全くないので、掘立小屋の茶店で休憩し、玉子入りのラーメン(ララヌードル)を食べる。  

    往路ではそれほど感じなかったが、単調な車道歩きがとても長く感じられ、また工事中の区間では迂回を強いられたので、いい加減嫌になってくる。 新しく作られた車道が終わると、人家が点々と見られるようになり、2時に待望のチャムチェ(1430m)の村に着いた。 足はすでに棒になり、もうこれで歩かなくて済むと心底嬉しかった。 ロッジで食べた昼食のダルバートは下界の味と変わらず、とても美味しかった。  

    遅い昼食の後、エージェントが手配したジープに乗り、チャムチェの村を3時半に出発。 足は楽だが、揺れは上下左右に激しく、長い時間揺られていると気が狂いそうになる。 往路で車を降りて泊まったシャガットを過ぎ、アンナプルナ街道の起点となるブルブレ(840m)で日没となり、ゴールのベシ・サハール(760m)の町にようやく夜の7時に着いた。  舗装された道路の終点にあるベシ・サハールの町は、トレッカー向けのホテルや商店が所狭しと軒を並べていた。 

    久々にホテルでシャワーを浴びる。 打ち上げの宴はカトマンドゥですることになっていたが、スタッフの都合で今晩このホテルで行うことになった。 スタッフ全員とビールで乾杯し、鶏肉のステーキとダルバートを食べる。 ディナーの後はお世話になったスタッフ達一人一人に感謝の気持ちを伝えながらチップを手渡した。 1か月ぶりに飲むビールの回りは早い。 今日までの疲れも手伝っていつの間にか眠りに落ちていた。


ティマン (2750m) ⇒ ダラパニ (1860m) ⇒ チャムチェ (1430m) ⇒ ベシ・サハール (760m)


テラスから見た未明のマナスル山群


陽が当たり始めてからティマンのロッジを出発する


山道を迂回しながら走るジープ


ダラパニの集落(1860m)


ジープの運転手と料金の交渉をする


ダラパニの集落から先はマルシャンディ川右岸の新しい車道を歩く


岩をダイナマイトで爆破して作ったいかにもネパールらしいスリリングな道


往路で通った左岸のルート


往路で通った対岸のタール(1700m)の村を見下ろす


掘立小屋の茶店


下から見た左岸のルート(岩壁の中央を道路が通っている)


時々車道をジープが通行する


単調な車道歩きがとても長く感じられた


新しく作られた車道が終わると、人家が点々と見られるようになった


待望のチャムチェ(1430m)の村に着く


昼食のダルバート


チャムチェからエージェントが手配したジープに乗る


夜の7時にベシ・サハール(760m)の町に着く


ホテルでの打ち上げの宴


お世話になったスタッフ達一人一人に感謝の気持ちを伝えながらチップを手渡す


登頂をサポートしてくれたフィンジョ・シェルパ


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ヒムルン・ヒマール