《 10月8日 》

ダラパニ ( 1 8 6 0 m ) ⇒ ティマン  ( 2 7 5 0 m ) ⇒ コト ( 2 6 0 0 m )

   10月8日、トレッキング2日目。 今日の目的地(宿泊先)はコト(2600m)という村だ。 今日は少し早出をして午後はロッジでゆっくり寛ごうということになり、6時に起きて7時半前に出発する。 地図を見ると、コトへはダラパニ(1860m)からの単純標高差が800m近くあるのみならず、途中のティマンは標高が2750mあり、昨日以上に登り下りがありそうなので、累積標高差は1000mを超えそうだ。 

   谷は昨日よりも深くなり、まだ陽が当たらないので、1時間ほど涼しい空気の中を歩く。 しばらくすると正面に雪を戴いた山が見えた。 タシに山の名前を尋ねると、アンナプルナ山群東端のラムジュン(6983m)ではないかとのことだった。 間もなく着いた比較的大きな集落のバガーチャップ(2160m)には大きなマニ車が納められたゴンパがあり、道端にも100個ほどのマニ車が設置されていた。 次のダナキュー(2300m)の集落を過ぎると急坂が連続するようになり、一転して周囲は山深い景色に変わった。 飛び石伝いに冷たい沢の渡渉があったが、はだしのポーターはそのまま水の中を歩いていった。 彼らのたくましさには敬服するばかりだ。

   今日のトレッキングの最高地点のティマン(2750m)の集落に着くと、初めて雲の中に懐かしいマナスル(8163m)の白い頂が見え隠れするようになり嬉しくなる。 ティマンで一服した後、道は緩やかに下りとなり、ラタモロ(2400m)のロッジでマナスルを眺めながら優雅にティータイムとする。 お腹も空いたが、今日の目的地(宿泊先)のコトへはあと1時間で着くとのこと。 

   休憩後、ラタムロからはさらに少し下って長い吊り橋を渡り、再び長い坂道を登り返す。 石畳の敷かれた古い小さな集落に入るとまた下りとなり、1時間とは言え全く楽ではない。 道がようやく平らになると、右手に明日から歩くナルコーラの深いV字峡の谷が見えた。 12時半にコト(2600m)のロッジ『ニューマウントビューホテル』に着く。 昼食は炒飯とマカロニを炒めたシンプルな料理だったが、味付けが非常に良くお替りをしてお腹一杯に食べた。

   午後は昼寝をしたり、集落を散策したりして過ごす。 コトの集落の外れにはチェックポストがあり、アンナプルナ街道は直進、プー村へのルートはチェックポストの手前を右に折れる。 ロッジは新しく清潔感があるが、シャワーのお湯がぬるく、足しか洗うことが出来なかった。 カトマンドゥのスーパーで20ルピー(21円)だった1リッターのミネラルウォーターが、ここでは140ルピー(147円)になり、奥に行けばいくほど値段は上がった。 夕食は舞茸のようなキノコのカレーとフライドチキンを食べた。


ダラパニ(1860m) ⇒ ティマン(2750m) ⇒ ラタモロ(2400m) ⇒ コト(2600m)


登山スタッフ一同(右からサーダーのパサン、プルテンバ、フィジョン、タシ、カルディン)


出発して間もなくラムジュン・ヒマール(6983m)が見えた


路上のマニ車


大きなマニ車が納められたゴンパ


ダナキュー(2300m)からティマン(2750m)へは急な登りが続く


今日のトレッキングの最高地点のティマン(2750m)で休憩する


ティマン(2750m)の集落では雲の中にマナスルの白い頂が見え隠れするようになった


ラタモロ(2400m)でのティータイム


ラタモロ(2400m)から吊り橋を渡ってコト(2600m)へ


明日から歩くナルコーラのV字谷


こぢんまりとしたコト(2600m)の集落


ロッジ『ニューマウントビューホテル』


ロッジの食堂


昼食の炒飯


シンプルだが清潔なロッジのシャワールーム&トイレ


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ヒムルン・ヒマール