《 10月5日 》

羽田 ⇒ バンコク ⇒ カトマンドゥ ( 1 3 3 0 m )

   2012年10月4日の夜に羽田空港で泉さんと落ち合い、昨年と同じ深夜のタイ航空の便でバンコクのスワンナプーム空港に向かう。 バンコクまでは所要約6時間で時差は2時間、スワンナプーム空港での乗り継ぎが5時間でバンコクからカトマンドゥまでは所要約3時間、時差は1時間15分である。 スワンナプーム空港の出国ロビーには昨年は無かったリクライニングチェアや無料のネットPCが数台置かれ、快適に過ごすことが出来た。 泉さんは私よりも3つ上で、高校・大学時代にはJCC(ジャパン・クライマーズ・クラブ)という先鋭的な社会人山岳会で谷川・黒部・穂高などの岩場でバリバリに登攀していたという猛者だが、その後は30年ほど山から遠ざかっていたという。 数年前にエベレストに登りたいと急に思い立ち、今回はその準備段階の一つとして高所の経験を積むことが目的のようだ。 機内やスワンナプーム空港での乗り継ぎの時に、泉さんから若い頃の武勇伝を色々と伺うことが出来た。

   10月5日の正午にカトマンドゥのトリブヴァン空港に着く。 ネパール観光の目玉のトレッキングシーズンに入ったせいか、入国審査と同時に行う観光ビザの申請に1時間も掛かった。 昨年は90日間で100ドルの観光ビザにしたが、今回は30日間で40ドルのビザにした。 30日を超えた場合は、出国の際にいくらかの追加料金を払えば済むとのこと(結局今回は1日オーバーしたが、出国の際に何も言われなかった)。 私達よりも1時間ほど前に到着した関西空港からの藤田さん、割石さん、滝口さん、るみちゃんと昨日からカトマンドゥ入りしている平岡さんに迎えられ、エージェント(マウンテン・エクスペリエンス)のワゴン車に乗ってホテルに向かう。 カトマンドゥ市内の埃っぽさと独特な匂いは昨年と全く変わりなく、むしろ懐かしさを覚えた。 最近のネパールの好景気を物語るかのように、大規模な道路工事が行われているようで、車の渋滞が一層激しくなった感じだ。 今回泊まったホテル『アンナプルナ』は4ツ星クラスの立派なホテルで、王宮広場やタメルにも近く、買い物や食事には便利な場所にあった。 

   ホテルでは割石さんと同室になり、EMSで送った荷物が部屋に届けられると、休む間もなくB.Cまでのトレッキングで使う衣類・寝具等と、B.Cまで使わない登山用品等とを2つのダッフルバックに振り分ける。 明日は朝食後にすぐ出発するとのことで、夕方はタメルに両替と土産物の下見に出掛け、最新のアンナプルナ街道の地図と山の写真集・ポスターなどを買い漁った。 両替は昨年と同じ日本語の話せる人が窓口にいる『FUJI』でする。 レートは昨年と全く同じで1万円が9400ルピー(1ルピーで1.05円)だった。

   夕食はホテルから道路を渡ってすぐのレストランに入り、『ギャコク』というネパールの郷土料理(鍋)やモモ(餃子)に舌鼓を打つ。 マナスルから下山したばかりの五味さん(泉さんが夏にエルブルースでご一緒した方で、私も最近メールでの情報交換をしていた)が途中から夕食の輪に加わったが、五味さんと滝口さんは数年前マッキンリーを登った時のパートナーだったとのことで、思わぬ場所での再会を喜んでいた。


カトマンドゥのトリブヴァン空港


ナラヤンヒティ王宮広場

 

タメルの商店街に沢山ある偽ブランドの登山用品店


カトマンドゥのレストランでの夕食


『ギャコク』というネパールの郷土料理


マナスルから下山したばかりの五味さん(右から2番目)


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ヒムルン・ヒマール