《 9月1日 》

サマ村  ( 3 5 3 0 m )

   9月1日、昨日、一昨日と同じように夜中は小雨が降っていたが、今日も朝には止んだ。 夜中に起きた回数は3回とだいぶ少なくなった。 起床前に「マナスル!」という声が聞こえたのでテントから飛び出すと、雲間からマナスルの神々しい頂が初めて見えた。 皆も一様に起き出してマナスルの雄姿に釘付けとなる。 写真では何度も見ていたが、そのシンボルの尖ったピナクル(岩塔)は畏怖の念を覚えるほど崇高で、サマ村の人々が昔から神とあがめている気持ちが理解出来た。 ここから仰ぎ見たマナスルの頂はあまりにも遠く、まだまだ現実的ではない。 SPO2は92まで上がり、体調はほぼ完璧になったので、久々に朝食をお腹一杯に食べた。

   今日は明日からのB.C入りに備えてのレスト日だが、体力に勝る外国人隊員達は三々五々今日もどこかへ散歩に出掛けていった。 私達は高台のゴンパ(僧院)でラマ僧のプジャ(祈祷)を受けることを仲介役の村のロッジの女将に昨日頼んでおいたので、9時過ぎに女将と一緒にゴンパに行ったが、ラマ僧からプジャは朝の8時と夕方の4時にしかやらないと言われたので、夕方の4時に出直すことになった。 ラマ僧にお布施をすると、何やら唱えながら一人一人にタルチョ(経文が刷り込まれた五色の布)を授けてもらった。 久々に外国人(日本人)が訪れたことが嬉しかったのか、高齢のラマ僧はとてもご機嫌だった。

   キャンプ地に戻り、午前中は陽射しがあったので洗濯をする。 正午に外国人隊員達が散歩から帰ってきた。 いつものように賑やかなランチタイムとなり、色々な言葉や笑い声が飛び交う。 昼食後に明日のB.Cへの移動についてのミーティングがあった。 夕方の4時に高台のゴンパを再訪すると、すでにプジャは始まっていたが、どうやらこれは特定の人のためのものではなく、毎日のお勤めのような感じだった。

   いよいよ明日から待望のB.C入りだ。 当初はカトマンドゥから直接ヘリで入るサマ村での順応が上手くいくかどうか心配だったが、全く問題なく過ごせて良かった。


キャンプ地から初めて見えたマナスル(左が山頂 ・ 右がピナクルと呼ばれる岩塔)


キャンプ地から見たナイケ・ピーク(6211m)


ゴンパでラマ僧からタルチョを授かる


高齢のラマ僧を囲んで


賑やかなランチタイム


明日のB.Cへの移動についてのミーティング


プジャを終えたラマ僧


今日のディナー


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マ ナ ス ル