《 エピローグ 》
6年ぶり通算10回目となった今回のアルプス山行は、前回までの氷河のある4000m峰のガイド登山とは全く趣を異にしたハイキングの延長で登れる3000m峰の登山に甘んじたが、初めてのオーストリアでの長期滞在とヨーロッパでの車の運転を経験し、苦労もあったが収穫も多く印象深いものとなった。
計画の段階では盛夏のオーストリアは良い天気の日が少ないと予想していたが、滞在期間の半分以上の日で登山やハイキングが出来たことを考えると、今シーズンの天気に関しては良い方に予想が外れた。 また、盛夏としては予想以上に花々が多かったが、他の山域と同じように温暖化による氷河の後退は歴然で悲しかった。
今回は『やさしく登れるアルプス3000m峰』を参考に山の計画をしたが、3000mという数字に固執することはナンセンスで、現地で入手した地図から選んだホーエス・ラド(2934m)のように3000m峰に匹敵する山が幾つかあり、次回はそれを念頭に計画を進めようと思った。
滞在地として選んだゼーフェルトの気候や環境は予想以上に良く、過去に滞在したスイスのグリンデルワルトやツェルマット、フランスのシャモニーなどの有名なリゾート、あるいはカナダのカルガリーと比べて遙かに居心地が良かった。 次回は再びゼーフェルトをベースに今回行かれなかったスロベニアやイタリアの山、そしてスイスの山にも足を伸ばしてみたいと思った。
