《 8月6日 》
ゼーフェルト
8月6日、朝の室内の気温は24度で湿度も低いので快適だった。 簡素な丸いテーブルと椅子が置かれたバルコニーからは目の前に聳える山の眺めが良く、居ながらにしてリゾート地の雰囲気を味わえた。 GPSで測ったアパートの標高は1200mちょうどで、カルガリーよりも少し高かった。
8時から開くフロントで正式なチェックインをする。 駐車場の番号カードと町内の地図を貰い、アパート内にある有料のランドリーの使い方や料金を聞いた。 アパートの1階には共用スペースのラウンジやテラスがあり、階下には芝生の中庭と小さなプールやサウナもあった。






午前中は荷物を解いて室内を使い易いようにアレンジする。 賃貸用のアパートとは思えないほど収納スペースが多く、長期間生活するのに使いやすい仕様になっていた。 広い1LDKの室内には大型のソファーと壁面収納のベッドがあり、ベンチタイプの椅子が備わったダイニングテーブルは4人掛けで、掃除機や体重計のみならずゲームや細かい文房具も一式揃っていた。 冷蔵庫とオーブンがビルトインされたシステムキッチンはコンパクトだが調理器具は潤沢にあり、電気ポット・トースター・コーヒーメーカーなどの電気製品のみならず、調味料や洗剤・キッチンペーパー・布巾まで用意されていたが、オーストリアではスタンダードではない電子レンジがなかったことが玉にキズだった。




午後はアパートから車で3分ほどのスーパー『BILLA』に食料品の買い出しに行く。 店舗の面積は広くないが、予想よりも豊富な品揃えで有り難かった。 物価はカナダよりも安いが、ユーロ安の影響で日本よりも明らかに高い。 スーパーに併設されたGSでガソリンを入れると、1リッター1.65ユーロ(邦貨で約280円)で、日本よりも遙かに高かった。 GSでオーストリア国内の高速道路を利用するために必要な『ヴィニエット』という許可書を購入する。 支払証明書を窓ガラスに貼るタイプは既に過去の形態なのか、車のナンバーを店員さんがオンラインで登録するだけで、2か月有効のものが28.9ユーロ(邦貨で約4,700円)だった。


アパートに戻り、徒歩で町の中心部を散策する。 鉄道駅の観光案内所で周辺のハイキングの地図を貰い、土産物などを見て回ってからドルフ広場に建つ聖オスワルド教会で旅の安全を祈願した。 静かで地味な町をイメージしていたが、ホテルや飲食店が予想以上に多く、バカンスを楽しむ多くの観光客の姿が見られた。 アイスクリームを買いに入ったレストランで日本人のご夫婦と偶然出会い、店内でしばらく歓談する。 お互いにこの町で日本人を見かけることはないと思っていたのですっかり意気投合した。 ご夫妻はここを皮切りに1か月ほどオランダに滞在し、北欧の国々をご旅行されるとのことで、その流暢な語学力が羨ましかった。




