《 4月22日 》

B.C(5150m) 〜 高所順応(5270m) 〜 B.C(5150m)

   4月22日、昨夜も前日と同じようにオン・デマンド方式による酸素を毎分0.5L吸って寝たが、やはり吸気音がうるさく、殆ど寝ることができなかった。 それでも9時間も酸素を吸い続けたので、起床前のSPO2と脈拍は93と58で体調は良く、不思議と眠さはあまり感じなかった。 夜中のトイレの回数が2回で量も1L以下なのは酸素の影響なのだろうか。 7時半前に部屋に暖かい陽が当たり始める。 今日は先にB.C入りしていたエイドリアンの率いるアメリカ隊がA.B.Cに向けて出発するようで、沢山の荷物とヤクでテントサイトは早朝から騒然としていた。

   朝食を食べてから順応のため近くの雪渓への散歩に出かける。 小雪が舞うあいにくの天気だが、天気予報では今日からしばらく天気が悪いとのことだった。 標高を稼ぐというよりも体を慣らすことが今日の目的なので、B.Cの末端に流れ込む沢に詰まった雪渓をアイゼンを着けてゆっくり1時間ほど歩き、5270m地点で打ち切って往路を戻った。 昼食前のSPO2と脈拍は86と63で頭痛もなく快適だったが、さすがに昼食をお腹一杯に食べた後はSPO2が80を切った。


朝食


先にB.C入りしていたアメリカ隊がA.B.Cに向けて出発する


B.Cの末端に流れ込む小さな雪渓をゆっくり1時間ほど歩く


雪渓の途中から見たB.C


5270m地点で打ち切って往路を戻る


昼食のスパゲティ


   午後は電気ストーブで暖かい部屋の中で雑務をしながら過ごした。 夕食は大好物の餃子(モモ)などだったが、昼食を食べ過ぎたので控えめにしておいた。 夕食後はヨーロッパ隊のダイニングルームでカーリーから、チベット側のエベレスト登山のルート及びキャンプ地の概略や酸素マスクの使い方について、スライドを交えながら説明があった。 就寝前のSPO2と脈拍は82と69だったが、体調は悪くなかったので、今晩は酸素なしで寝ることにした。


夕食の餃子(モモ)


ヨーロッパ隊のメンバー


カーリーから登山ルートの概略などについてスライドを交えながら説明があった


夜のエベレスト


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エベレスト