《 8月9日 〜 10日 》

ツェルマット ⇒ バンコク ⇒ 成田

   8月9日、ツェルマットの駅を7時37分に発つ電車に乗るため、7時に管理人のヨハネスに部屋の鍵を返してチェックアウトする。 今後ツェルマットを訪れる機会があれば、また泊まりたいと思うような良いアパートだった。 アパートの入口で待機していた電気自動車のタクシーに乗って駅へ向かう。 料金は17フラン(邦貨で約1,900円)だった。 メーターは無かったので町内は一律料金なのかもしれない。 天気はとても良く、寸暇を惜しんで川沿いの道まで歩き、最後のマッターホルンの雄姿を写真に収めた。


3週間余り滞在したアパートの部屋


滞在したアパートのオーナーのヨハネス


アパートからタクシーでツェルマットの駅に向かう


ツェルマットの駅付近から見たマッターホルン


   電車は定刻で発車したが、間もなく何らかのトラブルで度々停車することになってしまった。 結局30分以上遅れてフィスプの駅に着いたため、それ以降に乗る電車が違ってしまい、ベルンでの乗り換えを余儀なくされたが、幸い午後1時30分発の飛行機のチェックインは全く問題なかった。 帰路の機内は平日にもかかわらず夏休みの最盛期なので空席は無かった。 バンコクでのトランジットは2時間と理想的で、日付が変わった翌日の夕方4時に成田に着いた。


ツェルマットの駅


フィスプからはバーゼル行きの急行列車に乗る


チューリッヒのクローテン国際空港


チューリッヒのクローテン国際空港


   9回目となった今回のアルプス山行は、出発の3か月前に急遽決めたものだったが、猛暑ではあったものの滞在中の天候が安定し、二日続けて雨が降るようなことが無かったので、ガイドを予約した日が全て晴れるという幸運に恵まれ、結果的に希望していた三つの山の全てに登ることが出来た。 また現地のエージェントのアクティブマウンテンの田村さんの人脈と手腕により、若くて優秀なガイドのダビッドと巡り会えたことは、天気にも増して登頂の成功につながったと思えた。 中でも以前から一番の宿題となっていたヴァイスホルンに1回のチャレンジで登頂出来たことは本当にラッキーで、また日本人の登頂記録が見当たらない北稜を登ったことで、より一層記憶に残る山行となった。 また今回はダン・ブランシュにも登れたので、ヴァリス山群で興味のある山を一通り登り終えることが出来た。 11年ぶりに再訪したアルプスでは温暖化による氷河の後退が顕著で、夏は4000mでも雪が降らなくなってしまい、今後10年・20年先に美しいアルプスの山々がどうなってしまうのか危惧されるが、まだモン・ブラン山群のエギーユ・ヴェルトやベルナー・オーバーラント山群のシュレックホルンなどを筆頭に憧れの山々が待っているため、10回目のアルプス山行に向けて準備をしていきたいと思った。


リスカムの山頂から見たヴァイスホルン  (2006年9月1日撮影)


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