《 8月4日 》
ツェルマット(1600m) ⇒ シュヴァルツゼー(2583m) ⇒ トロッケナー・シュティーク(2939m) ⇒ マッターホルン・グレッシャー・パラダイス(3883m) (往復)
8月4日、昨日ほどの快晴ではないがまずまずの良い天気だ。 アタック日の天気予報は少し良くなり、午前中は晴れ時々曇りで雷雨は午後からとなっていた。 登頂の可能性は五分五分ということなので、せめて天気だけは快晴になって欲しいと願うばかりだ。 いっそのこともっと悪くなってくれれば延期もあり得るのだが。 ライブカメラの映像では少し雲が出ていたが、最低限度の順応はした方が良いと思い、3883mのマッターホルン・グレイシャー・パラダイス(クラインマッターホルンの展望台)に行くことにした。
アパートから5分のシュヴァルツゼー行きのゴンドラ乗り場へ向かうと、体が少し重く喉もまだ乾いている感じだった。 シュヴァルツゼーから乗り換えなしでトロッケナー・シュティークまでゴンドラで上がり、少しだけ周囲を散策してから来年は架け替えられるというロープウェイに乗り換えてマッターホルン・グレイシャー・パラダイスへ。 私の記憶にある『クラインマッターホルン』という案内表示はどこにも見当たらなかった。 トロッケナー・シュティークやマッターホルン・グレイシャー・パラダイスにある展望レストランもリニューアルされていた。 料金は往復で55フラン(邦貨で約6,200円・半額カード使用)だった。
クラインマッターホルンの展望台は大勢の観光客で賑わっていたが、もう何度も来ているので特別な感動はない。 順応が目的でここに来ているのは私だけだろう。 あいにく気温の上昇で雲が湧いているため、ブライトホルン方面はすっきり見えるが、マッターホルンなどの山々の展望は冴えず、ヴァイスホルンは全く見えなかった。 順応のため無風の展望台に1時間半ほど滞在してから、スキー場のある氷河に出てランチタイムとした。 帰路はシュヴァルツゼーで下車して最後の展望を楽しみ、アパートに帰る前にツェルマットの駅で明日のシエールまでの切符を買った。 夕方に田村さんから最終確認のメールがあり、日程などの変更はないということでエールを送られた。 あとは明日の朝に風邪が完治していることを祈るのみだ。