《 8月3日 》
成田 ⇒ モスクワ
中央アジアのキルギスとタジキスタンの国境に聳えるレーニン・ピーク(7134m)は、一昨年登頂できなかったキルギスとカザフスタンの国境に聳えるハン・テングリ(7010m)と同様に、この山域で一般人が登れる山としてヨーロッパの登山愛好家を中心に人気のある山だ。 B.Cにはハン・テングリと同じように、現地のエージェントが7月と8月の2か月間、大型のダイニングテントと個人用の宿泊テントを設置し、都市部からの送迎や食事の提供、ガイドやポーターの雇用などクライアントの要望に応じたサービスを行っている。 一昔前は同峰へ日本人もそれなりに登っていたようだが、最近では8000m峰がより手軽に登れるようになってきたため、チャレンジする人は以前より少ないようだ。 また同峰は天を突くような尖ったハン・テングリのストイックな山容とは正反対の、正に“たおやかな白き峰”といった感じの山で、今回登るノーマルルートには難しい所はなく、登攀的な要素も殆どないとのことだった。 但し、この手の山によくありがちな稜線の風の強さは有名で、この強風といかに向き合っていくかが登頂の成否のポイントとなりそうだ。
8月3日、正午発の便に乗るため9時半過ぎに成田空港の出発ロビーに着くと、すでに今回ご一緒する田路さんと工藤さん、そして初対面の山本さんとガイドの平岡さんの姿があった。 今回は12年ぶりにロシアのアエロフロートに乗り、モスクワ経由の便でキルギスの首都のビシュケクに行き、そこから国内線でキルギス第二の都市のオシュに飛ぶ。 ビシュケクまでのエア・チケットは早めにネットで予約したので、諸費用込みで116280円とこの時期にしては安く買えた。 アエロフロートの預託荷物は23キロまで、かつ1個までが無料で、2個目は23キロまで定額の100ドル(当日のレートで11100円)だったので、総量40キロほどの荷物を2個のダッフルバックと機内持込みのザックに適当に分散し、オーバーチャージをカウンターで日本円で支払った。 尚、機内持込みの手荷物は10キロまで無料だった。
モスクワまでは約10時間のフライトとなるが、数日前からの風邪による咳と喉の痛みが煩わしい。 機内には8月ということもあり、モスクワ経由でヨーロッパの国々へ向かう日本人の観光客の姿が多く見られた。 予想に反して機内の設備は他社と何ら変わらないほど良くなっており、機内食や乗務員の応接も平均レベルで、以前の悪いイメージは完全に払拭された。 日本とロシアの時差は6時間なので、現地時間で夕方の4時半前に乗継地のモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に着いた。 ビシュケクへの便の出発時間まで5時間ほどあったので、以前よりも見違えるほど立派になった空港内のレストランでゆっくり寛ぎ、メンバーの自己紹介などをして過ごした。


