《 9月25日 》

A.B.C ( 5 7 0 0 m )

   9月25日、夜中は尿意で起きただけで頭痛はなかったが、何となく眠りが浅かった。 昨日からの雪は降りやまず、テントの周りには10センチほど積もっていた。 気温は低くないので湿った雪だ。 起床後のSPO2と脈拍は84と65だったが、まだ疲れが抜けてない感じだ。 朝食後の便は硬く便秘気味になっていた。 午前中は倉岡隊の星野さんや五味さんとダイニングテントで談笑したりして過ごしたが、やはり疲れが抜けてないせいか、倦怠感のようなものが感じられた。 

   昼食時に平岡さんからアタック日が9月30日になったため、明後日A.B.Cを出発するという説明があった。 今シーズンはモンスーンがなかなか明けず、翌日の10月1日は雪の予報となっているとのことで、登頂は予断を許さないギリギリの状況になってきた。 昼食後は昨日と同じように昼寝をして過ごし、夕方から酸素マスク・酸素ボンベ・レギュレターの取り扱いについて平岡さんから講習を受けた。 酸素マスクはサミット・オキシゲン社の物で、5年前のマナスル登山の時に使った混合器(酸素と空気を混ぜる装置)が酸素マスクと一体化していたのはとても画期的だった。 また、ホースの途中には酸素の流量計が付けられ、安全性もアップしていた。 支給されたМサイズのマスクが顔の小さい私には少し大きかったのが唯一玉にキズだ。 酸素ボンベは若干大きくまた重たくなったらしいが、酸素の充填量は以前のものに比べて格段に増えたようで、4リッター吸った場合でも5時間使えるとのことだった。 レギュレターは残量計の目盛が見易くなり、流量を調整するダイヤルが0.5リットル刻みに正確に作動するよう改良され、最大6リッターまで出るようになっていた。 今回の一番の関心事だった酸素マスク・酸素ボンベ・レギュレターの全てについて、5年前より性能が格段に良くなっていたことがとても嬉しかった。

   夕食前にダイニングテントにガスストーブが入ったが、火力の調整が出来ないため、暖か過ぎて気持ちが悪いくらいだった。 今日も夕食のボロネーゼをお腹一杯に食べた。 夕食後のデザートには前祝のアップルケーキが出たので、隣のテントの倉岡隊と共に大いに盛り上がった。 食べ過ぎたせいか、夕食後のSPO2と脈拍は77と70で数値はあまり良くなかった。


昨日からの雪は降りやまず、テントの周りには10センチほど積もっていた


朝食のトゥクパ・煮豆・玉子焼き


倉岡隊の星野さん


昼食のランチョンミートとインゲンのゴマ和え


酸素マスクや酸素ボンベの装着訓練をする


酸素マスクや酸素ボンベの装着訓練をする


酸素マスクや酸素ボンベの装着訓練をする


ダイニングテントに入ったガスストーブ


夕食のボロネーゼ


前祝のアップルケーキ


隣のテントの倉岡隊と共に大いに盛り上がる


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