《 9月2日 》

カトマンドゥ ( 1 3 5 0 m )

   9月2日、8時半に起床。 曇天で日本と同じように蒸し暑い。 上質の朝食のバイキングは以前よりもさらに良くなったような気がした。 朝食後に一昨日からカトマンドゥ入りしている柴田さんとロビーで落ち合い、しばらく自己紹介を兼ねて歓談する。 間もなくマウンテン・エクスペリエンス社の社長のタムディンが現れ、中国へのビザの申請に必要なパスポートを預けた。 ラサまでの便は預託荷物が20キロまでで、ラサからの車での移動もなるべく荷物は少ない方が良いので、B.Cまでは使わない登山道具などを陸路で運ぶ青い樽に入れるようにとの指示があった。 

   メンバー全員が揃ったところで平岡さんから現在のチベット情勢について次のとおり説明があった。 ネパール側のコダリと中国側のザンムーを結ぶ国境の峠は急峻で、先の地震ではかなり道路が崩壊したため、道路を再建してもまた同じような結果になることが予想される一方、ネパール側のシャブルベンシから中国側のケーロンを結ぶ国境の峠は平らで標高も低いため、これからはこのルートがメインになるのではないかと思われる。 チベットは中国国内の富裕層の旅行者や登山者が急増したため、道路や鉄道の整備が進み、外国人観光客が来なくても充分経済が成り立つようになり、逆に国内の観光客を保護するためにも外国人が入ってこない方が都合が良く、その点では外国人の観光客を呼び込みたいというネパールとは全く違う。 ネパール人に対する入国費用も昔はタダ同然だったが、今は外国人の7割くらいの費用が掛かるとのことで、今回はキッチンスタッフにチベット人を雇用するとのことだった。

   今日はタメルなどへの散策はせず、昼間はエアコンの効いた快適なホテルの部屋でのんびり過ごす。 昼食はホテルの近くのパン屋でチキンバーガーとアップルパイを買って食べたが、これが両方共とても美味しかった。 ホテルの周辺では地震で倒壊した建物はなかったようで、地震前と何ら変わらない感じがした。 夕食はメンバー全員でホテルのレストランで民族歌謡の演奏を聴きながら、カレーのコース料理を食べた。 食事代は@2200ルピー(邦貨で約2200円)だった。


ホテル『アンナプルナ』


ホテルの朝食のバイキング


マウンテン・エクスペリエンス社の社長のタムディン(左端)


登山道具などを陸路で運ぶための青い樽


ホテルの周辺は地震前と何ら変わらない感じがした


ホテルの近くのパン屋で買ったチキンバーガーとアップルパイはとても美味しかった


ホテルのレストランでの夕食


カレーのコース料理


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