《 8日 》

ワラス(3090m) ⇒ リマ(0m)

   8月8日、早いものでペルーに来てから今日でもう28日目となった。 約束した8時半にベロニカとアグリがホテルに現れ、二人に見送られてハイヤーで帰国のためリマに向かう。 エージェントが用意してくれたハイヤーはワラスの街中で走っている古いタクシーとは全く違う綺麗な新車だった。 道路が良くなったこともあり、運転手は時には100キロ以上で車を飛ばすため、昼食のために立ち寄ったバランカの海岸のレストランには正午ちょうどに着いた。 店の前には同じエージェントのバスが停まっており、店中に入ると平岡さんと朋子さん、そしてこれからワラスに向かう平岡さんのお客さん達が昼食の最中だった。 皆さんからのお許しを得て、私達も昼食の席を共にさせていただき、チョキカルキとコパの登頂報告をしたり、平岡さんと朋子さんが登られたコロプーナ(6482m)やその麓の古都クスコでの滞在中の土産話を聞いたりした。 

   昼食後はピスコ(5752m)を登りに行く平岡さん達の一行にエールを送り、バランカの海岸レストランからそれぞれ反対の方向に向かった。 ハイヤーの中で昼寝をしているといつの間にかリマ市内に入ったが、市内は好景気の影響か車が多く、目的地のホテル『コポ・ア・ポコ』には予定より少し遅れて4時半に着いた。 オーナーの早内さんご夫妻も相変わらずお元気で、二人の日本人の留学生が住み込みで手伝いをしていた。 リマ市内の観光はせず、充実しているホテルの土産物のショップを見て過ごす。 楽しみにしていた日本食の夕食は天ぷらや讃岐うどんで、ご飯やみそ汁、漬物まで美味しかった。 深夜発の帰国便に乗るため、10時にタクシーを呼んでホテルを出る。 空港のロビーではアメリカ大陸を自転車で縦断しているという日本人の学生さんと出会い、使い果たしたパワーを再度充電させていただいた。

   4年ぶり3回目となった今回のペルーの山行は、以前から次回の目標としていたワイワッシュ山群のトレッキングとラサックの登頂が叶い、なおかつ、その順応した体でブランカ山群の山にワンプシュで登るという効率の良い登山が出来た。 ヨーロッパアルプスと同じような感覚で、現地ガイド(今回はアグリ)や気の置けないスタッフ達と少人数で山を登るというスタイルは、ペルーの山(ブランカ山群)を訪れる前から描いていた構想だったが、今回はそれについても一部実践することが出来た。 その一方、ブランカ山群で未踏の6000m峰は難しい山ばかりとなってしまったので、今後この課題をいかにクリアして一つでも多くの山に登るかが次回の目標だ。


ホテルでの最後の朝食


ベロニカとアグリに見送られホテルを出発する


エージェントが用意してくれたハイヤー


バランカの海岸のレストランで平岡さんのお客さん達と昼食の席を共にさせていただく


ホテル『コポ・ア・ポコ』の入口


ホテルのラウンジ


ホテルの土産物のショップ


日本食の夕食


空港のロビーでアメリカ大陸を自転車で縦断しているという日本人の学生さんと出会う


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ブランカ山群    ・    2 0 1 4 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P