《 9月13日 》

B.C  ( 4 7 5 0 m )

   9月13日、久々に天気は良くなりマナスルが見えた。 昨夜は9時前に寝たが、朝の6時半まで二回尿意で目が覚めただけで、B.Cに来てから始めてぐっすりと熟睡出来た(皆も同じ意見だった)。 起床前のSPO2と脈拍は85と55で、起床後は87と73だったが、数値以上に体が楽に感じた。 ふくらはぎの筋肉痛はまだ残っているが、快便で体調はとても良い。 

   朝食前にテントサイトの傍らを流れる小川で衣類の洗濯をする。 氷河からの水は冷たいが、強烈な陽射しで良く乾く。 昨日B.C入りしたAG隊がモレーンの背を歩いている姿が見えたので、お互いに手を振り合ってエールを送る。 朝のガイドミーティングで平岡さんの提案がラッセルに承認され、私達は明日もB.Cで休養することになった。

   朝食後は皆で洗髪大会となり、ポータブルの簡易シャワーでお互いにお湯をかけあって頭を洗う。 頭のみならず気持ちもリフレッシュし、レスト日のありがたみを痛切に感じた。 正午のSPO2と脈拍は91と68で非常に良かった。 昼食はキッチンスタッフがまた私達のために関西うどんを作ってくれた。 

   午後はるみちゃんを除くメンバーでAG隊のテントを訪問し、勝手知ったる我が家のようにお茶やお菓子をいただきながら楽しく談笑した。 意外にもAG隊の4人の女性のうち3人はマナスルは今回が初めてではなく、またそのうちの2人は以前HIMEX隊で2度登れなかったという話を聞いて、そのモチベーションの高さには驚愕した。 AG隊のサーダーのプラチリとその弟のダ・デンディやコックのマイラは、日本人隊が良くお世話になっているエージェント(コスモトレック)から来ているため日本語がペラペラで、私以外のメンバーとは全員顔見知りだった。 AG隊のテントにいると、あらためてHIMEX隊が国際隊だということを実感する。

   夕食後にエイドリアンからルート工作の進捗状況と明日以降の日程についての説明があった。 ルート工作については、今日22人のスタッフ全員でC.3までルートを拓いたが、C.1からC.2の間の状態が悪く長時間の作業を強いられたので、スタッフから明日は休みたいとの要請があり、外国人隊も明日もう1日休養することになったとのこと。 私達もこれに合わせて明後日まで休養日となり、結果的に今回の休養日は4日間となった。 これが幸と出るか否かは神のみぞ知るところだが、日程的に余裕があるのがHIMEX隊のメリットだろう。 就寝前のSPO2と脈拍は88と63。 14月に照らされたマナスルが神々しかった。


久々に天気は良くなりマナスルが見えた


毎朝7時のモーニングティー


ポータブルの簡易シャワーで頭を洗う


AG隊のテントを訪問する


日本語がペラペラのAG隊のサーダーのプラチリ


中国(チベット)との国境に聳えるサムド峰(6335m)


盛り沢山の夕食


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マ ナ ス ル