9月15日、ドブラバのアパートから634号線・905号線・906号線を15分(10キロ)ほど走り、昨日下見した登山口のルドノ・ポリェの無料駐車場に着いた。 当初の計画では今日の行程は途中の山小屋(プラニカ小屋)までだったが、昨日の天気予報で明日は朝から雨になってしまったので、今日中に山頂まで登ることにした。

登山口(1341m)から未舗装の林道をしばらく歩き、道標が立つハイキングトレイルを登り始める。 スロベニア国民の多くが登るとも言われる人気の山だけあって、未明から若い人を中心とした日帰りの登山者が散見された。 トレイルはとても良く整備されていて、新しい赤白のペンキマークが随所に見られ、分岐や峠には全て金属製の道標が立っていた。
登山口から小1時間登るとトレイルは緩やかな登り下りを繰り返し、最初のポイントとなるスタドール峠(1892m)に着いた。 峠を越えるとトリグラウの衛星峰の山腹を下り基調でトラバースするようになり、トリグラウの山頂が見え始めると間もなく中間点のヴォドニコフ小屋(1817m)に着いた。 小屋の前には水場があり、小屋の中の綺麗なトイレも無料で使えた。















ヴォドニコフ小屋から先ではトリグラウや衛星峰の眺めが良くなり、クレダリッチ小屋との分岐の峠(2020m)からはようやく登り一辺倒となり、登山口から6時間弱で宿泊先のプラニカ小屋(2401m)に着いた。 山小屋からはトリグラウが眼前に大きく望まれ、ゆっくり休憩を取りながらヴィア・フェラータ用の登攀具を着ける。













意外にも山小屋から山頂への岩場の登りは予想以上に容易で、鉄のワイヤーロープが張られたヴィア・フェラータの区間はセルフビレイすることなく登れた。 中間地点でクレダリッチ小屋からのトレイルを合わせると痩せ尾根が主体の登りとなったが、午後に入ったことでヴィア・フェラータの区間でも渋滞することなくトリグラウの山頂に着いた。 山頂には『アリヤスの塔』という測量点を兼ねたシェルターが立ち、快晴無風ということも手伝って多くの登山者で賑わっていた。 展望の良い山頂からは雲海の先にオーストリアの山が遠望されたが、最高峰の宿命か周囲の衛星峰しか望まれなかったことが玉にキズだった。























山頂から山小屋への下りは、ヴィア・フェラータの区間で登山者とすれ違う時だけセルフビレイするだけで、積極的に登攀具を使う必要性は感じず、登攀具を着けていない登山者も散見された。








明日の天気が悪くなることを示唆するかのように山小屋は空いていて、案内されたのは予約した6人部屋ではなく二段ベッドのある5人部屋だった。 ベッドのクオリティは高く、二枚の毛布と新しいシーツが備わっていた。
空席が目立つ食堂での夕食はとてもシンプルで、3種類のメニューの中からグーラシュ(ビーフシチュー)を選んだ。 味は良かったが量は少なく、少食の私達でも物足りないほどだった。 夜中には強風が吹き荒れ、天気が変ることを告げていた。





9月16日、朝焼けが僅かに見られたものの、山小屋を出発する時に雨が降り始め、時々傘をさしたり途中のヴォドニコフ小屋で雨宿りをしながら登山口に下った。 昨日とは全く違う天気になってしまったが、目標を達成出来たので足取りは重くなかった。
















