《 プロローグ 》
イスタ(イスタシワトル)・ポポ(ポポカテペトル)・オリサバ(ピコ・デ・オリサバ)はメキシコの5000m級の火山で、愛読書の後藤 純著『異境に楽しむ山旅』を読んで以来、いつかこの本に記された3座を登ってみたいと思っていたが、2012年にポポが大噴火して以降登れなくなってしまい、コロナの影響も手伝って計画は先送りされていた。 図らずも昨年大雪のため登り損ねたネパールのパルチャモの登山ツアーで同行した石塚さんが私と同じような境遇であったことが分り、ツアー中にガイドの平岡さんにメキシコの山のツアーの企画をお願いした。 但し、ポポは依然として登れない状況なので、代わりに高所順応を兼ねて幾つかの山を加えてもらうことにした。 また、時差ボケの解消と休養のため一般的な日程よりも期間を2〜3日多くしてもらったため、予想はしていたものの、山のネームヴァリューと超円安に加え、5000m峰の登頂に2週間の日程では参加希望者が集まらず、私と石塚さんのみのプライベートツアーになってしまった。
今回のメキシコの山の登山ツアーでは、最高峰のピコ・デ・オリサバ(5630m)と第3位のイスタシワトル(5286m)の登頂を目的とし、これに順応を兼ねて第4位のトルーカ(4860m)、第5位のマリンチェ(4420m)、そしてメキシコ・シティの最高峰のアフスコ(3930m)の5座を登ることになり、登山時期については私の希望で晴天率が一番高い乾期の終盤の3月上旬にしてもらったが、現地のガイドの話しでは10月から2月が一番登り易く、この期間がハイシーズンとのことだった。
