《 13日 》 支湧別岳
パンケ支湧別林道ゲート 〜 登山口 〜 支湧別岳 (往復)
北海道遠軽町の支湧別岳(1688m)を登った。 支湧別岳は『北海道夏山ガイドB』に掲載されている山だが、地形図には登山道が記されていない。 登山口へアプローチするパンケ支湧別林道は、2016年夏台風で一部が崩壊して通行不能なため、林道ゲートから登山口までの3.5キロを1時間半ほど要して歩いた。 林道には途中5回の渡渉があったが、いずれも飛び石伝いに靴を濡らして渡る程度だった。 登山口には古い看板が立っていただけで、以前ここに駐車場があったとは思えないほど荒廃していた。 登山口から山頂までの踏跡は北海道の山としては明瞭で藪もなかったが、他の寂峰と比べてピンクリボンの数が明らかに少なく、林道が崩壊する前から登山者が少なかったのではないかと思えた。
登山口から山頂までは登り一辺倒の顕著な尾根を辿る。 勾配は全般的に急な所が多かったが、森林限界が高かったので暑さには苛まれなかった。 ガイドブックのコースタイムは登山口から登り3時間40分・下り2時間30分となっているが、登り下りとも無理せずコースタイム以下で歩けた。 猫の額ほどの狭い岩場の山頂は360度の展望が利き、予報どおりの天気にはならなかったものの、予想していなかった阿寒の山々も遠望された。 一年で一番登山者が多いお盆の週末だったが、この山の現状を反映するかのように山は終日貸し切りだった。 下山した直後に土砂降りの雨が降り、今の北海道の天気の不安定さを物語っていた。