《 10日 〜 11日 》 天塩岳 ・ 前天塩岳
天塩岳ヒュッテ 〜 連絡路分岐(旧道) 〜 連絡路分岐(新道) 〜 天塩丸山 〜 西天塩岳避難小屋(泊) 〜 西天塩岳 〜 西天塩岳避難小屋 〜 天塩岳 〜 前天塩岳 〜 連絡路分岐(旧道) 〜 天塩岳ヒュッテ (周回)
北海道士別市・滝上町の天塩岳(1558m)と隣接する兄弟峰の前天塩岳(1540m)を西天塩岳避難小屋に泊って登った。 今年の北海道は7月に続いて8月に入っても天候が全く安定せず、盛夏には相応しくないが好天予報の天塩岳に白羽の矢が立った。
3年前の秋に腰痛の妻のリハビリで初めて天塩岳を登った時に、大雪山や十勝連峰以外では希有な稜線に建つ西天塩岳避難小屋の存在が印象的だったので、今回はこの避難小屋に泊ることを主目的に登ることにした。
《 10日 》
天塩岳ヒュッテ 〜 連絡路分岐(旧道) 〜 連絡路分岐(新道) 〜 天塩丸山 〜 西天塩岳避難小屋(泊)
朝方に雨が降り午前中は曇天だったので正午前に登山口の天塩岳ヒュッテを出発。 前回とは逆に旧道コースから連絡路で新道コースに合流し、天塩丸山(1433m)を経て西天塩岳避難小屋へ向かう。 避難小屋の周辺には残雪や水場がないので8Lの水をボッカする。 二日前の警報級の大雨で橋が外れたため、旧道コースは通行止めになっていたが、自己責任で計画した周回ルートを歩く。 登山口から新道への連絡路分岐までの間の2回の渡渉は膝丈だったので長靴を履いて渡れた。 ルートの記憶は新しかったが、以前にも増してヒグマの糞が多く見られ、登山者が多い割にはヒグマが付近に生息していることを再認識した。
避難小屋は1階が8畳・2階が6畳ほどの広さで、隣には別棟のトイレがあり、共にとても清潔に維持されていた。 天塩岳は日帰りで登れる山なので、予想どおり快適な避難小屋は貸し切りだったが、今回も天気予報が当たらず、楽しみにしていた夕焼けや朝焼けの景色は堪能出来なかった。
《 11日 》
西天塩岳避難小屋 〜 西天塩岳 〜 西天塩岳避難小屋 〜 天塩岳 〜 前天塩岳 〜 連絡路分岐(旧道) 〜 天塩岳ヒュッテ
二日目も天気予報が外れたようで、未明から小屋は深い霧に包まれていた。 避難小屋の前を通過する天塩岳への日帰りの登山者を何人か見送り、8時過ぎになって周囲の霧が上がったので、小屋の裏手の西天塩岳(1465m)を空身で往復する。 天塩岳の眺めが良い山頂直下の岩場はナキウサギの住処で、大好きなナキウサギとしばし戯れることが出来た。 天気は昼前からようやく安定し、天塩岳の山頂からの展望は前回を上回り、辛うじて大雪の山々も望めるようになった。 天塩岳と前天塩岳の間は最近刈り払いされたようで歩き易かったが、旧道コースが通行止めだったことで周回ルートで前天塩岳まで足を伸ばす人は少なかった。