2  0  2  2  年    4  月  

《 9日 》    要所口

小荒 〜 小荒ダム 〜 林道終点 〜 要所口  (往復)

   マイナー12名山の未踏の山(7座)のうち、新潟県下越(阿賀市)の烏帽子山(1573m)を登りに行ったが、裏川の徒渉点となる要所口で敗退した。

   烏帽子山は一般的に残雪期に蒜場山(1363m)から飯豊連峰の大日岳(2128m)に縦走する際の通過点として登られているが、昨年蒜場山の山頂から見た烏帽子山への稜線は予想に反して理想的な地形ではなく、烏帽子山のみを目的としたピークハントであれば、裏川の徒渉の必要はあるものの、地形図に登山道が記されている要所口から焼曽根山(789m)を経てダイレクトに登った方が理想的なのではないかと思えた。 但し、ネット上には残雪期に裏川を徒渉して烏帽子山を登ったという記録はなく、実際にその徒渉点となる要所口に行ってみないと徒渉の可否が分らなかった。 当初は小荒ダムまで車で入れると考えていたが、豪雪となった今年は小荒集落からのスタートとなってしまったので、日程も2泊3日に変更せざるを得なかった。

   小荒集落から小荒ダムまでの車道は3キロ弱(1時間)、小荒ダムから林道終点までの林道は約3キロ(1時間強)、林道終点から要所口までの登山道は約2キロ(2時間強)だった。 裏川に沿った登山道は終始道型が不明瞭で、所々にピンクリボンはあったものの、雪の付き方が悪くて藪になっていたり、枝沢の通過が多くて残雪期に歩くメリットが皆無だった。 小荒集落から4時間半ほどで要所口に着くと、徒渉用の長靴の片方が無くなっていることが分り愕然とした。 途中の藪で取られてしまったようだが、その場所は特定出来ず、同じ道を戻れる保証もないので、この時点で敗退を覚悟するしか術がなかった。 気を取り直して理想的な徒渉点をつぶさに観察したが、雪解けで増水した裏川の徒渉は予想よりも厳しそうで、流れの緩やかな場所では水深が腰よりも上になってしまうように見えた。 今回用意した長靴と雨具とオーバーパンツだけでは役不足が否めず、長靴を藪で取られてしまったことがそれを示唆していたようにも思えた。 不測の事態で徒渉をトライすることは出来なかったが、長靴以上に心の喪失感が強かったので、このルートを再訪しないことを心に誓い、重い足取りで往路を引き返す。 1時間ほど戻った所に落ちていた長靴を回収できたことが唯一の救いだった。


赤点*小荒ダム   緑点*林道終点   紫点*最終到達点   青点*通過点


装備類一式


小荒集落の駐車地


小荒集落から小荒ダムへ


小荒集落から小荒ダムへ


小荒集落から小荒ダムへ


小荒ダム


小荒ダムから林道終点へ


小荒ダムから林道終点へ


小荒ダムから林道終点へ


林道終点


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


林道終点から要所口へ


要所口


要所口から最終到達点へ


最終到達点の裏川の徒渉点


2 0 2 2 年    ・    山 行 記    ・    T O P