《 5日 》 大千軒岳
知内コース登山口 〜 金山番所跡 〜 千軒平 〜 大千軒岳 (往復)
北海道百名山の未踏の山(15座)のうち、渡島・檜山(福島町・松前町・上ノ国町)の大千軒岳(1072m)を登った。 大千軒岳は日本三百名山の一峰でもある。 松前方面からの登山道(新道・旧道コース)で周回して登ろうと残雪期から機会を窺っていたが、アプローチで利用する林道の通行止めが解除されず、鬱金岳と呼ばれていた同峰の金山で働いていた106人のキリスト教徒が弾圧で処刑されたという金山番所跡などがあるクラシックな知内コースを往復した。
8月の猛暑が嘘のように9月に入ってから北海道全域が急に涼しくなり、登山口を5時に出発した時の気温は12度だった。 中間点の金山番所跡の先までは沢ルートとなるので長靴を持参したが、長靴を使用したのは登山口のすぐ先の吊橋が流されていた所だけで、知内川沿いの登山道は渡渉を極力避けるように高巻いていて、図らずも何箇所かあった徒渉点は全て靴を濡らさずに渡れた。
予定していた道東の山ではなく天気を優先して道南の山を登ったが、北海道らしく天気は予報とはだいぶ違い、松前方面からの登山道と合わさる稜線の千軒平では台風並の強風が吹いた。 稜線からは重厚な面持ちの大千軒岳が望まれたが、山頂から見えるという日本海に浮かぶ島々や津軽海峡などは望めなかった。 稜線には咲き終えた花が沢山見られたので、初夏に松前方面からのルートで再訪し、今回は割愛した隣接する中千軒岳(1056m)にも登ることを心に誓った。