2  0  2  1  年    8  月  

《 6日 》    神威岳

神威山荘 〜 二股 〜 尾根取付 〜 神威岳  (往復)

   北海道百名山の未踏の山(22座)のうち日高・十勝(浦河町・大樹町)の神威岳(1600m)を登った。 神威岳は日本三百名山の一峰でもある。 日高の山の中では比較的短時間で登れる山なので、残雪期か晩秋に日帰りで計画していたが、ルートの前半区間が沢登りとなるので、記録的な猛暑となっているこの盛夏の時期に登ることにした。

   登山口の神威山荘に通じる未舗装の元浦川林道(21キロ)は、大雨や緊急事態宣言の影響で7月下旬にゲートが開放されたばかりで、路面は凸凹が少なくネットの情報よりも状態は良かったが、大雨による土砂崩れが予見される区間が数カ所見られた。 日没前に神威山荘に着くと、意外にも明日神威岳を登るという地元の単独者がいた。 山荘前の登山ポストの入山届から、ここ数日で何人かの登山者がいることが分かった。 山荘から先の作業道を5分ほど下見してから早々に就寝した。


国土地理院の地形図


元浦川林道の入口


神威山荘


神威山荘の内部


登山口


   涼しい時間帯の8時までに山頂に着き、正午までに山荘に下山することを目標に、未明の3時半に沢靴を履いて出発する。 正常性バイアスが働いたのか、ヒグマへの恐怖心はいつもより弱かったが、昨日の下見地点より少しだけ先にあったニシュオマナイ川の渡渉点から誤って歩き易い沢を遡行してしまい、途中から右岸の作業道に戻ったが、結果的にそれほど変わらない時間で本来の入渓点となる二股に着いた。 周囲が明るくなり、傾斜が緩くて歩き易いニシュオマナイ川を遡上していく。 所々に川に沿った明瞭な踏跡があったが、沢を遡行しても時間的にあまり変わりないように思えた。 涼しくて快適な沢登りで気が緩んだのか、不覚にもカメラを水で濡らしてしまい、途中からスマホでの撮影になってしまった。


神威山荘から二股へ


神威山荘から二股へ


神威山荘から二股へ


二股


二股から尾根取付へ


二股から尾根取付へ


二股から尾根取付へ


二股から尾根取付へ


二股から尾根取付へ


尾根取付


   中間点の尾根取付で沢靴から登山靴に履き替えて胸を突くような急坂の登山道をジグザグに登る。 笹藪に覆われているが足元には明瞭な踏跡があり、短時間で効率よく標高が稼げた。 笹藪は上にいくほど密になり朝露でびっしょり濡れていたが、日高の山としては程度が良い方で、ルーファンの必要も全くなかった。 笹藪からハイマツのトンネルに変わると待望の山頂が見え、予定よりも少し早く8時前にユニークな山名板のある山頂に着いた。 予想よりも早く霧が湧き始めてしまい、ペテガリ岳方面の主脈の展望が得られるまで1時間半ほど山頂で待ってから下山した。 下りでは昨日の単独氏を含め3人とすれ違った。 神威山荘への下山は正午を少し過ぎてしまったが、沢の恩恵で目論見どおり暑さに苛まれることはなかった。


尾根取付から神威岳へ


尾根取付から神威岳へ


尾根取付から神威岳へ


尾根取付から神威岳へ


尾根取付と神威岳の間から見た1493m峰


尾根取付から神威岳へ


尾根取付から神威岳へ


尾根取付と神威岳の間から見た神威岳


尾根取付と神威岳の間から見たペテガリ岳(中央遠景)


尾根取付から神威岳へ


尾根取付から神威岳へ


神威岳の山頂


山頂の山名板の裏面(噛む胃)


山頂から見たペテガリ岳(中央遠景)


山頂から見た留取岳(中央)


エゾオヤマリンドウ


                                            【前泊地】 神威山荘駐車場

                                            【宿泊地】 札幌のアパート


2 0 2 1 年    ・    山 行 記    ・    T O P