《 14日 》 岩内岳 ・ 雷電山 ・ 目国内岳
岩内岳登山口 〜 岩内岳 〜 幌別岳 〜 雷電山 〜 1073m地点 〜 パンケメクンナイ湿原 〜 目国内岳 〜 岩内岳 〜 岩内岳登山口 (周回)
北海道百名山の未踏の山(39座)のうち後志(岩内町・共和町・蘭越町)の雷電山(1211m)と目国内岳(1220m)を岩内岳(1085m)を起点に周回して登った。 雷電山と目国内岳には双方向からの登山道があるが、残雪期であればより短時間で快適に両峰を登れるのではないかと思った。
マイナーと思われた岩内岳への登山道は北海道の山とは思えないほど良く手入れされていて驚いた。 残雪は予想よりも多く、6合目から先で登山道と藪が雪で覆われていたが、8合目から山頂までは登山道の大部分が露出していた。 一等三角点が設置されていた岩内岳の山頂からの展望は素晴らしく、眼下の日本海やこれから向かう雷電山や目国内岳が良く見えた。
岩内岳から雷電山へは残雪を適当に繋いで登る予定でいたが、所々で露出しているハイマツの藪の背が高く、登山道を歩かないと藪を通過することが出来なかったので、登山道の位置を常に把握しながら進んだ。 中間点の幌別岳は左から巻き、雪原の五ツ沼ではキタキツネと出合った。 雷電山の山頂は標柱やGPSがなければどこが山頂か分からないほど広く平らだった。
雷電山から目国内岳へは計画どおり1073m地点から登山道を外れ、最短距離でパンケメクンナイ湿原に下る。 目論見どおり残雪を分断するハイマツの藪はなく、あっという間に湿原に降り立つことが出来た。 湿原からは山頂手前のハイマツの藪を目指して傾斜の緩い斜面を最短距離で直登する。 GPSのお陰でハイマツの藪を切り裂く登山道を上手く見つけ出せたので、雷電山から2時間足らずで目国内岳の山頂に着いた。 山頂は大岩が積み重なっていて予想外にアルペン的だった。 気圧の谷の通過で上空に雲が湧いてしまい、羊蹄山などニセコ方面の展望がやや悪かったものの、高度感のある展望は三山の中で一番秀逸だった。 24年前の夏にニセコの沼から初めて雷電山と目国内岳を見て、残雪期に登ってみたいと願ったことがようやく実現した。
目国内岳から岩内岳へは湿原の端を通り、登山道の雷電山と目国内岳の分岐へ向けて最短距離で歩く。 雪の状態は予想よりも良く、スノーシューやアイゼンの出番はなかった。 天気は再び良くなり、岩内岳の山頂からは朝方は霞んでいた積丹岳や羊蹄山が良く見えた。 岩内岳への後続者のトレースはなく、今日も山は終日貸し切りだった。