《 12日 》 芽室岳
林道通行止地点 〜 山小屋芽室岳(登山口) 〜 955m地点 〜 西峰分岐(1690m地点) 〜 芽室岳 〜 西峰分岐 〜 西峰(パンケヌーシ岳) (往復)
北海道百名山の未踏の山(40座)のうち日高・十勝(日高町・清水町)の芽室岳(1754m)を登った。 2016年夏台風で崩壊した山小屋芽室岳への林道は舗装道路のように立派なダート道として修復されていたが、森林伐採作業中でゲートが閉まっていたので、ゲートから山小屋芽室岳まで明るい林道を1時間ほど歩いた。 洒落た山小屋は台風の土石流で使えなくなっていたが、道路が開通しているのでいずれ修復されるのではないかと思われた。
山小屋の付近を流れる沢には簡易な橋が設置され、靴を濡らさずに渡ることが出来た。 登山道はのっけから背丈を超える笹藪となったが、足元の登山道が明瞭だったので助かった。 955m地点を過ぎると登山道や笹藪が残雪で覆われるようになり、尾根が顕著で傾斜が緩いことも手伝って格段に登り易くなった。 登山道は部分的に露出していたが、雪庇の落ちた残雪の上を直登気味に登る。 天気は予報以上に良くなり足取りは軽い。 西峰(パンケヌーシ岳)との分岐となる1690m地点に近づくと勾配はさらに緩くなりアイゼンは不要だった。
1690m地点の直下を巻き、稜線のハイマツを回避しながら指呼の間の芽室岳の山頂へ向かう。 見た目どおりの稜線漫歩で鼻歌が出る。 岩の露出した山頂からは眼前の日高山脈北部の山々はもちろん、大雪山や十勝連峰、そして東大雪の山々が一望された。 ナキウサギの鳴き声がしたが、残念ながらその姿は見られなかった。
天候が安定し時間にも余裕があるので迷わず西峰(パンケヌーシ岳)に向かう。 西峰分岐の先からは気温の上昇で雪が柔らかくなり、念のため持ってきたスノーシューが役に立った。 猫の額ほどの狭い西峰の山頂からの展望も本峰に負けないほど秀逸だった。 平日のため他に登山者はなく、両山とも貸し切りだった。