《 11 》 唐松山 ・ 上権現堂山
中子沢 〜 手ノ又登山口 〜 滝見台 〜 鏡池 〜 いっぷく平(954m峰) 〜 猫岩 〜 唐松山 〜 鏡池 〜 上権現堂山 〜 稜線分岐 〜 手ノ又登山口 〜 中子沢 (往復)
新潟県魚沼市の唐松山(1079m)と尾根続きで隣接する上権現堂山(998m)を縦走して登った。 唐松山は昨年の同時期に下権現堂山(897m)を経て上権現堂山を登った時にその存在を知った山で、上権現堂山と同じように登山道はあるが、昨年の経験から残雪期に登るのがベストだと思えた。 寡雪だった昨年とは全く違い、魚沼の市街地はまだ積雪が多かった。

中子沢の集落から手ノ又登山口へ3キロほど未除雪の林道を歩く。 デブリが多い林道には複数の古いトレースが見られたが、途中の林道の分岐から違う方向に向かっていた。 分岐からは林道の道型が所々で消えていたので歩きにくく時間が掛った。 林道の終点の登山口から唐松山と上権現堂山を繋ぐ稜線の分岐へは登山道のある顕著な尾根を登る。 植林がないので終始展望が良かった。 眼下に不動滝を望む滝見台の先では尾根の雪庇が痩せていたのでアイゼンを着ける。 尾根の雪は繋がっていたが、山肌が露出している所もあり、山はすでに残雪期に入った感じだった。 稜線に近づくにつれて尾根は広くなり、登山道のある稜線分岐の手前から唐松山寄りの最低コルとなる鏡池へトラバースする。

























雪に埋もれた鏡池から最初のピークとなるいっぷく平(954m峰)へは快適な尾根の登高だと思われたが、尾根の雪庇が痩せている区間の通過に難儀した。 雪のドームとなっていたいっぷく平は360度の展望が利き、猫岩を挟んで唐松山への稜線がすっきり見渡せた。 いっぷく平からは稜線漫歩となり、労せずして猫岩の基部まで着いた。 今回の核心と思えた猫岩の岩塔の基部に着くと、登山道が一部露出していたので、これを辿って簡単に猫岩に登れたが、猫岩から先の岩場は垂直の崖で下ることが出来なかった。 仕方なく基部に戻って左右に巻き道を探すと、右側に太い固定ロープの一部が見えたので、登山道は猫岩の基部を右から巻いていることが分った。 猫岩の基部の通過は急斜面のトラバースとなったので、帰路の安全を担保するために両足が置けるほどの立派な足場を時間を掛けて作りながら進むと、20メートルほどでミックスの薮に取り付くことが出来た。 薮をかき分けながら進むと、登山道に張られた固定ロープが見え、何とか猫岩を通過することが出来た。






















猫岩から先はビクトリーロードとなり、前衛峰の通過も全く苦にならず意気揚々と唐松山に向かう。 唐松山への登頂は正午になってしまったが、快晴無風の天気が続いていたので、期待以上の素晴らしい展望を満喫出来た。 予想どおり残雪期の唐松山は変化に富み、とても印象に残る山だった。













唐松山からは登りの半分の時間で鏡池まで下れたので、計画にはなかったが上権現堂山を往復することにした。 雪が柔らかくなってきたので、アイゼンからスノーシューに履き替える。 ルート上には急な斜面が少しあったが、痩せ尾根など困難な所はなかったのでスノーシューのままで登れた。 広い上権現堂山の山頂には下権現堂山方面からの古いトレースが見られた。 一年ぶりの山頂からの展望は記憶に新しく、唐松山と同じように秀逸だった。 上権現堂山を登ったことで山行の印象度は更に深まった。

























