《 28日 》 観音山 ・ 旭岳
観音沼森林公園 〜 観音山登山口 〜 1214m地点 〜 観音山 〜 瘤の基部 〜 旭岳 〜 1487m地点 〜 車道出合 〜 観音沼森林公園 (周回)
会津百名山の未踏の山(29座)のうち下郷町の観音山(1640m)を登った。 過去2回秋に登っている那須連峰の旭岳(1835m)へ積雪期に前衛峰の観音山を経て登る計画は、ルートのコンディション(山頂直下の瘤の雪の付き方)と気象条件(那須連峰特有の風の強さ)が整わず長年棚上げになっていたが、今回運良く両方の条件がベストとなる幸運に恵まれ、会津百名山でもある旭岳への3回目の登頂も叶った。 数日前の降雪で古いトレースはリセットされていたが、好天の日曜日ということで観音山への登りで追い越された単独者が終始先行してくれた。
観音山登山口(神社マーク)から観音山までは入山者がそれなりにいるようで、登山道はないが尾根が顕著になる1214m地点までピンクテープが多くて登り易かった。 1214m地点から観音山までは地形図どおり傾斜の緩い快適な尾根歩きとなる。 雑木が雪に覆われた観音山の山頂は360度の大展望で、逆光ながら凄みのある旭岳の雄姿に圧倒された。
観音山から旭岳山頂直下の“瘤”の基部までのルートは予想より難しくなく、両山のコルに下ってからは正面に見える瘤の基部に向けて登り易い所を登れば良かった。 瘤の基部に近づくと尾根は痩せてくるが依然として登り易く、雪も締まっていたのでスノーシュー(妻はワカン)で基部まで快適に歩けた。 瘤の基部からは急斜面を直登気味に登るが、瘤は灌木に雪が固く付着した小さなモンスターの集合体のような感じで、足場が凸凹になっていたことで見た目とは違って登り易かった。 おそらく雪が多いと凸凹にならず、また雪が少ないと薮となってしまい登りにくくなるのだろう。 核心部となる瘤の登りは標高差で30mほどで終わり、登り切ると山頂までは高度感のある稜線漫歩となった。 無雪期には狭い旭岳の山頂は雪の帽子で広くなり、今シーズン一番の快晴無風の山頂からは、新潟県境の山々などこの山から見えるべく山が全て望まれた。
旭岳からの下山は南に派生する顕著な尾根を下り、1487m地点を経て観音沼から大峠方面に至る車道に降り立ち、スノーモービルの轍が見られた車道を観音沼森林公園まで4キロほど歩いて周回した。