《 2月28日 》

成田 ⇒ 上海 ⇒ コタ・キナバル

   昨年末にセブンサミッターでもある岳友の柴田さんからマレーシアの最高峰のキナバル(4095m)へのお誘いがあり、ありがたくご一緒させていただくことになった。 日程など具体的な計画はまだこれからということだったが、柴田さんが今回の山行のエージェントとして選んだ『ボルネオトレイル』(日本人の女性スタッフがいるため、日本語のメール対応が可能)との折衝を全てやってくれたので助かった。

   マレーシアで最初の世界遺産に登録されたというキナバルは、山中にあるアタックベースの山小屋のベッド数(120床)により厳格な入山規制を行い、現地の山岳ガイドを雇用することが義務付けられているため、山小屋の宿泊の予約を確定させることがスタートラインだ。 キナバルが聳えるボルネオ島には雨期と乾期があり、3月からが乾期となるため、登山期間は3月上旬とすることにした。 キナバルの登山は通常1泊2日の行程だが、山小屋が事前の予約制となっているため、運悪く登頂日の天気が悪かった場合には登頂が出来なくなってしまうので、柴田さんと協議した結果、非常に割高になってしまうが、山小屋に連泊して2回の登頂のチャンスが得られるようエージェントにオーダーした。 ちなみに登頂のチャンスが1回の場合、山小屋の宿泊代(食事付)と山岳ガイド料、そしてコタ・キナバルから登山口までの車の送迎料の総額は一人当たり邦貨で約48,000円で、登頂のチャンスが2回の場合は約92,000円だった。 尚、後者は日本のツアー会社のプログラムでも散見されるが、割高になってしまうためあまり一般的ではないようだ。

   今回の山行は最短で現地3泊4日でも可能だったが、上海経由で機中泊となる中国東方航空の格安チケット(邦貨で約54,000円)を買ったこともあり、最終的には6泊7日という余裕のある行程となった。 ホテルはゲートウェイとなるコタ・キナバルの中心部にある『MANDARIN』を柴田さんがブッキング・コムで予約してくれた。 料金は二人でも泊まれるキングサイズのベッドのある部屋が一泊当たり邦貨で約5,000円だった。 

   2月28日、成田空港を11時に発つ上海経由の北京行きの便に乗り、上海空港で福岡空港から来た柴田さんと落ち合う。 成田から上海へは3時間半のフライトだった。 上海空港からは横6列シートの小型機に乗り、コタ・キナバル空港には1時間遅れで日付が変わった深夜の1時半に着いた。 日本との時差は上海とコタ・キナバルは共に1時間だった。 空港からホテルまではタクシーを利用したが、タクシー乗り場にある窓口で乗車チケットを45マレーシアリンギット(邦貨で約1,200円・昼間は35リンギット)で買うシステムになっていた。 ホテルまでは深夜で道路が空いていたこともあり10分ほどで着いた。 ホテルの部屋は予想以上に広くて快適だった。


上海空港


コタ・キナバル空港


タクシー乗り場にある窓口で乗車チケットを買う


ホテル『MANDARIN』


ホテルの室内


N E X T  ⇒  《 3月1日 》

キナバル