《 11月15日 》

    カトマンドゥ ( 1 3 5 0 m ) ⇒ バンコク ⇒ 羽田

   11月15日、9時半にタムディンがホテルに現れ、明後日帰国する林さん達に見送られて車で空港に向かう。 ティハールの祭りも終わり、町にはいつもの喧噪が戻っていた。 次にここを訪れるのは何年後だろうか。 金曜日だがベストシーズンということもあって、空港の出国ロビーには何人かの日本人の観光客やトレッカーの姿が見られた。 荷物はダッフルバック2個で、重さは30キロをゆうにオーバーしていたが、タイ航空の搭乗カウンターでは何も言われずに済んだ。 但し、ビザの有効期間が30日で滞在日数を4日オーバーしていたので、一日につき10ドルの超過料金を支払うように空港の係員から請求があった。

   今回は14年前のカナディアンロッキーから数えて23回目の海外の山旅で、初めて憧れのエベレスト街道を歩いた。 直前に降り積もった未曾有の大雪のため、残念ながら目標のアマ・ダブラムには登れなかったが、山を愛する岳人の誰もが憧れる世界最高峰のエベレストを初めて自分の目で見たり、アマ・ダブラムはもちろんのこと、ローツェやマカルー、プモ・リなどを始めとするクーンブ山群の高峰・名峰の数々を、麓の村からあるいは山頂から眺め、その体系を大雑把であるが理解することが出来た。 “百聞は一見にしかず”とは正にこのことだろう。 次のステップ向けての収穫も多かった。 エベレスト街道は人も多く俗化されているという話も聞かされていたが、これだけスケールの大きな風景と出合える場所は地球上にそれほど多くないだろうから、山を愛する岳人なら少なくとも一度はここを訪れるべきだと思うし、今回この街道を踏破することが出来て本当に良かったと思った。


林さん達に見送られてタムディンの車で空港に向かう


カラ・パタールから見たエベレスト


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アマ・ダブラム    ・    T O P