《 13日 》 十勝幌尻岳
オピリネップ林道起点 〜 登山口 〜 十勝幌尻岳 (往復)
北海道百名山の未踏の山(61座)のうち十勝(帯広市・中札内村)の十勝幌尻岳(1846m)を登った。 この山も2016年夏台風で登山口までのオピリネップ林道とその起点に通じる戸蔦別川林道の両方が崩壊したが、戸蔦別川林道が昨年復旧したことで日帰りで登れるようになった。
4時半に現在の登山口になっているオピリネップ林道の起点に着くと、お盆の期間に入ったためか先行者の車が1台停まっていた。 熊との遭遇の危険性と不安が少しでも薄らいだことに喜びながら登山道のようなオピリネップ林道を2キロほど歩いて以前の登山口へ向かったが、登山以外に利用価値のないこの林道は将来的に復旧することはない感じがした。
登山口から5分ほど登山道を進むと突然登山道が消失し、台風による土石流の土砂と倒木で埋め尽くされた広い沢に出た。 ここからは愛好家が付けたピンクテープとGPSを頼りに専ら沢の右岸を辿っていく。 途中何度か沢を渡る所があるが、土石流で変形してしまった沢は細く、靴を濡らすような所は全くなかった。 途中からピンクテープやケルンを重視して登るようにしたことが災いし、土石流による崩壊を免れて沢の途中から突然現れる寸断された登山道の入口を見落として沢をさらに上まで詰めてしまったため、登山道に復帰するまで標高差で50mほど急斜面の猛烈な笹藪を漕ぐハメになってしまった。 登山道は一部が背丈よりも高い笹藪となっていたが、足下は良く踏まれていて以後ルートを見失うような所は全くなかった。
山頂手前からはダケカンバが多く見られるようになり、ハイマツ帯となる山頂直下で先行していた単独者とすれ違った。 コースタイムよりも30分ほど遅く、5時間を要して山頂に着いた。 無木立の山頂は日高山脈の展望台で、1時間半ほど山頂に滞在したが、予報よりも悪い天気となってしまい、昨日登れなかったカムイエクウチカウシ山から南は見えたが、幌尻岳などの北部の山々は最後まで見ることが出来なかった。
山頂で雑談を交わした後続のパーティーのうちの一人は北海道百名山をすでに登られた方で、山頂から見える山の名前を教えていただき、帰路は登山口までご一緒させてもらい、これから登る日高の山の貴重な情報を色々と教わることが出来た。