《 26日 》 利尻山
利尻北麓野営場 〜 第一見晴台 〜 長官山 〜 9合目 〜 利尻山(南峰) (往復)
北海道百名山の未踏の山(67座)のうち、宗谷(利尻富士町・利尻町)の利尻山(1719m)を鴛泊コースで登った。
富士山のようなご来光登山も考えていたが、早朝は曇るという予報だったので、8時頃に山頂に着くように3時に登山口を出発。 熊の心配が要らない山なので気が楽だ。 4連休の最終日の混雑を危惧していたが、意外にも前後に登山者の姿は見られなかった。 幸か不幸か予報とは裏腹に空は満天の星空でご来光も見られ、当初の計画よりも遅く出発したことが悔やまれた。 山の形どおり最初は勾配が緩やかで、登るにつれて勾配が増してくる。 日本百名山の山らしく、登山道は良く手入れされていて朝露で濡れることはなかった。 6合目の第一見晴台を過ぎると所々で展望が利くようになり、長官山や背後の礼文島などが見えて足取りは軽い。 8合目となる前衛峰の長官山からは天を衝くように屹立する利尻山の雄姿に思わず息を呑んだ。 ありがたいことに天気は予報以上の快晴となり、海や山麓にはまだ霧が殆ど湧いていなかった。
長官山からは利尻島固有のリシリヒナゲシなどの花々も随所に見られるようになった。 建替えられた避難小屋は清楚で居心地が良さそうだった。 九合目の先で西側の沓形コースと合流すると、巨大なローソク岩が間近に迫り、ほぼコースタイムどおり7時半に利尻神社の建つ待望の山頂(北峰)に着いた。 ガイドブックに記されていたとおり、指呼の間に見える最高点の南峰(1721m)への道はクローズされていたが、今回は敢えて同峰へチャレンジしないことにした。 高度感のある北峰の山頂からは眼前のローソク岩と南峰以外は周囲の海と礼文島しか見えないのがユニークだ。 荒々しい急峻な山頂一帯の斜面は意外にもこの山一番のお花畑になっていたのも印象的だった。 アプローチと天気の見極めが難しいこの山に一度のチャレンジで登れたことは本当にラッキーで、北海道に長期滞在していて良かったと思った。