2  0  1  9  年    3  月  

《 19日 〜 20日 》    皿伏山

    戸倉 〜 大清水 〜 一ノ瀬休憩所 〜 三平峠 〜 大清水平(テント泊) 〜 皿伏山 〜 大清水平 〜 尾瀬沼 〜 長蔵小屋 〜 尾瀬沼山荘 〜 三平峠 〜 大清水 〜 戸倉  (往復/周回)

   群馬百名山の未踏の山(2座)のうち、群馬県北部の皿伏山(1917m)を登った。 今シーズンは雪が異常に少ないため、この時期なら何とか日帰りで登れそうだったが、昨年初めて買ったソロ用のテントに泊まり、静かな尾瀬を堪能したかったため、ゆっくり一泊で行くことにした。

   戸倉の『尾瀬ぶらり館』前の駐車場に車を置き、冬期通行止めとなっている国道401号線を登山口の大清水まで8キロほど歩く。 意外にも大清水までは完璧に除雪され、道路上に雪は全く無かった。 単調で長い車道歩きは辛いが、平日とはいえ喧噪の尾瀬に人影が全くないのが嬉しい。 車道の勾配は終始緩く、2時間ほどで大清水に着いた。 大清水からは林道を歩いて一ノ瀬休憩所に向かう。 林道上の積雪は1mもなく、数日前にスノーモービルが通った轍があったので、ツボ足のままで歩けた。 一ノ瀬休憩所から先の登山道は積雪が1mほどとなりスノーシューを履いたが、一週間ほど前のスノーシューのトレースがあった。 積雪が少なく暖かい日が続いていたので、雪は4月頃のように良く締まっていて歩き易い。 道型が出ているジグザグの急坂を登り、三平峠の手前の尾根に乗ると、ようやく目標の皿伏山や燧ケ岳が見えた。 

   三平峠の周辺も積雪は2m足らずで、木々の枝が藪になっていなかったので、尾瀬沼への登山道を下らず、ほぼ平坦な広い尾根を辿って皿伏山の手前の大清水平に向かう。 雪の状態が予想以上に良かったので、予定よりも早く戸倉から6時間少々で宿泊予定の大清水平の湿原に着いた。 湿原の東端からは燧ケ岳が見えたためここに幕を張り、明日の下見を兼ねて湿原を散策する。 見通しの良い広い湿原には、熊はおろか小動物の足跡も全く見られず、期待以上に静寂そのものだった。


戸倉の『尾瀬ぶらり館』前の駐車場


冬期通行止めとなっている国道401号線


大清水までは完璧に除雪され、道路上に雪は全く無かった


大清水


大清水から一ノ瀬休憩所へ


一ノ瀬休憩所


一ノ瀬休憩所から三平峠へ


三平峠の手前の尾根から見た皿伏山


三平峠


三平峠から大清水平へ


三平峠と大清水平の間から見た尾瀬沼


大清水平


大清水平から見た燧ケ岳


   翌朝は周囲が明るくなってきてから幕場を発ち、コースタイムで1時間ほどの皿伏山に向かう。 湿原の西端から僅かに急坂を登り、終始緩やかな幅の広い尾根を歩く。 予想どおり登山道の道型やトレースは全く無い。 幕場から2時間足らずでどこが山頂か分からないようなたおやかな皿伏山の山頂に着いた。 山名板や標柱は雪の下だろう。 樹林に囲まれ展望に恵まれないと思われた山頂からは、至仏山・武尊山・白根山・四郎岳などの群馬百名山の山々が望まれた。 

   山頂から幕場に下り、テントを撤収して尾瀬沼に向かう。 尾瀬沼の湖畔の登山道を尾瀬沼山荘へ歩く予定でいたが、尾瀬沼の雪の状態がとても良かったので、対岸の長蔵小屋まで沼を歩いて横断した。 残雪期の尾瀬ケ原は何度か歩いたことがあったが、尾瀬沼を歩いたのは初めてだ。 天気は予報以上の快晴となったが、周囲に人影は全く見られなかった。 湖上はまるで塩湖のように照り返しが強烈で顔が熱かった。 長蔵小屋から尾瀬沼山荘へも尾瀬沼を歩いて行ったが、いずれの小屋もまだ小屋開けの準備はしていなかった。 帰路も誰とも出会うことなく、三平峠を経て自分のトレースを辿って大清水へ下った。


大清水平から皿伏山へ


皿伏山の山頂


山頂から見た至仏山


山頂から見た白尾山(中央)と荷鞍山(左)


山頂から見た白根山(中央奥)・四郎岳(右手前)・燕巣山(左手前)


大清水平


大清水平から見た燧ケ岳


尾瀬沼


尾瀬沼から見た燧ケ岳


尾瀬沼から見た景鶴山(中央奥)


尾瀬沼から見た皿伏山


長蔵小屋


長蔵小屋から尾瀬沼山荘へ


長蔵小屋と尾瀬沼山荘の間から見た燧ケ岳


尾瀬沼山荘


尾瀬沼山荘から三平峠へ


三平峠と一ノ瀬休憩所の間から見た皿伏山


一ノ瀬休憩所と大清水の間から見た四郎岳


大清水


2 0 1 9 年    ・    山 行 記    ・    T O P