《 5日 》 塩沢山 ・ 持丸山
独鈷沢ふれあい公園 〜 塩沢山 (往復)
栃木百名山の未踏の山(48座)のうち、栃木県北部の塩沢山と持丸山を登った。 塩沢山(1264m)は登山口の国道121号線沿いの『独鈷沢ふれあい公園』の駐車場が除雪されていた。 昨日登った葛老山の積雪量を参考にワカンを持っていく。 登山口から単独者のトレースがあったが、幅の広い沢の途中で途絶えてしまったので、ここからはルーファンと軽いラッセルになった。 予想どおり積雪は多く、尾根上には早くも雪庇が見られたが、雪がやや締まっていたので何とかツボ足のまま山頂まで登り切った。 山頂から隣の三依山(1305m)への明るい尾根は傾斜も緩く歩き易そうだったので、残雪期にスノーシューで縦走してみたいと思った。 予想どおり今日も誰とも出会わず、塩沢山への今年の初登頂となった。
持丸橋 〜 114号鉄塔 〜 持丸山 (往復)
持丸山(1366m)は先ほど登った塩沢山から近く、国道121号線の中三依から西に舗装路を3キロほど入った先の集落からの未舗装の林道の起点となる持丸橋から登った。 持丸橋付近には他に車はなかったが、その先の滝見橋へ向かう荒れた林道には新しい単独者のトレースがあったので、野岩鉄道の中三依温泉駅からの先行者がいることが分かった。 滝見橋の先で林道を右に分けて沢に入ると、先行者のトレースはランドマークとなる114号鉄塔へ直登する急斜面につけられていたが、要所要所にあるピンクリボンどおり沢の右岸を少し歩いた先の巡視路の道型に沿って登る。
114号鉄塔を過ぎると次第に積雪が増してきたが、ルートは分かり易く先行者のトレースのお蔭で楽に登れた。 間もなく先行していた単独者が下ってきたのでトレースのお礼を言うと、意外にも少し先で引き返してきたとのことだった。 単独者はやはり中三依温泉駅から歩いてきたとのことだったが、途中の車道を熊が徘徊していて、熊が立ち去るまでしばらく待たされたとのことで驚いた。 積雪はさらに増すとのことで、ここからワカンを履いていくことにした。
単独者の判断は正しく、標高1150mの尾根の分岐点から先ではワカンでも膝まで潜るほどの積雪となり、地形に関係なく獣の足跡を参考に雪が締っている所を選んで登る。 急斜面では10m登るのに5分ほど掛かることもあった。 ありがたいことに山頂に近づくと傾斜が緩んできたので、登山口から休まず3時間半ほどで持丸山の山頂に着いた。 冬型のため山頂からの展望は優れなかったが、久々のラッセルで達成感が得られた。 もちろん塩沢山と同じように今年の初登頂となった。 トレースのついた下りは速く、明るいうちに熊に遭遇することなく車に戻れた。