2  0  1  8  年  1  0  月  

《 4日 》    薬師岳 ・ 和賀岳

甘露水口駐車場 〜 甘露水口 〜 薬師岳 〜 薬師平 〜 小杉山 〜 小鷲倉 〜 和賀岳 〜 コケ平  (往復)

   角館の道の駅『なかせん』に前泊し、ナビを頼りに東に向かって未舗装の真木林道を進む。 和賀岳は16年前の秋に岩手県側の高下から登ったことがあるが、当時は未だ全てがアナログで、登山口まで行くのも苦労したことが記憶に新しい。 林道は一部が補修工事中(昨年は通行出来なかったとのこと)だったが、路面の状態はそれほど悪くなかった。 登山口の甘露水口まで車で入れそうだったが、手前のトイレ棟に隣接した駐車場に車が3台停まっていたので、そこから歩き始めることにした。 3台の車の主は昨日から入山していた沢登りのパーティーだったことが後で分かった。 

   林道を15分ほど進むと甘露水口の取り付きがあり、僅かな杉の植林を過ぎるとブナ林となったが、紅葉はまだまだこれからという感じだった。 登山口から1時間半ほどで『倉方』という道標が立つ薬師岳への顕著な尾根に乗ると、ようやく木々の紅葉が見られるようになり、昨日登った鳥海山や真昼岳が遠望された。 天気は昨日よりもさらに良く、和賀岳方面は雲一つない快晴の天気だ。 薬師岳の山頂直下からは目標の和賀岳がとても良いアングルで見えるようになったが、その頂は予想よりも遥かに遠く見えた。 登山口から2時間半ほどで最初のピークの薬師岳の山頂に着いた。 猫の額ほどの狭い山頂からは小杉山から小鷲倉を経て和賀岳へ向かう縦走路が良く見えた。

 

甘露水口の駐車場


甘露水口の取り付き


甘露水口と薬師岳の間から見た鳥海山


甘露水口と薬師岳の間から見た真昼岳


甘露水口と薬師岳の間から見た薬師岳(左)


薬師岳の山頂直下


薬師岳の山頂


薬師岳の山頂から見た和賀岳(中央奥)


薬師岳の山頂から見た小鷲倉と和賀岳(右端)


薬師岳の山頂から見た薬師平と小杉山(右端)


   薬師岳からは小杉山・小鷲倉を経て和賀岳までのミニ縦走の始まりだ。 次のピークの小杉山との鞍部の薬師平へ緩やかに下る。 薬師平から見た小鷲倉は主役の和賀岳を凌駕するほど立派な山容で、山頂直下の紅葉が鮮やかだった。 何の特徴もない地味な小杉山を過ぎると縦走路は見た目どおり勾配の緩やかな癒し系の道となり、北の方向に秋田駒ケ岳が見えるようになった。 稜線の紅葉は昨日の鳥海山と同じように最盛期でこれ以上望むべくもない。 地形図には山名が記されていない1354m峰には『小鷲倉』という道標が立っていた。

 

薬師平から見た小鷲倉


薬師平と小杉山の山頂から見た小杉山


薬師平と小杉山の間から見た薬師岳


小杉山の山頂


小杉山の山頂の紅葉


小杉山と小鷲倉の間から見た小鷲倉


小杉山と小鷲倉の間から見た小杉山


小杉山と小鷲倉の間から見た薬師岳


小杉山と小鷲倉の間の紅葉


小杉山と小鷲倉の間から見た秋田駒ケ岳


小鷲倉の山頂


   小鷲倉を過ぎると左手に憧れの羽後朝日岳が燃えるような真っ赤な紅葉を身に纏って屹立し、眼下には田沢湖も見えた。 小さな中間峰を乗越すと草紅葉で輝く和賀岳が指呼の間に見えるようになった。 快晴無風の天気は続き、登山口から4時間ほどで誰もいない静かな和賀岳の山頂に着いた。 やや広い山頂は記憶以上に良い展望で、早池峰山も遠望された。 すぐ隣の1412m峰から続く山々の稜線の紅葉は素晴らしく、登山道があればどんどん先に進んで行きたい気分だった。 和賀岳の展望が素晴らしい岩手県側からの登山道が通るコケ平の周辺の紅葉も素晴らしかったので、足取りも軽くコケ平まで足を延ばすことにした。

 

小鷲倉と和賀岳の間から見た羽後朝日岳と岩手山(右奥)


小鷲倉と和賀岳の間から見た中間峰越しの和賀岳(奥)


小鷲倉と和賀岳の間から見た和賀岳


小鷲倉と和賀岳の間から見た小鷲倉


小鷲倉と和賀岳の間から見た1412m峰


小鷲倉と和賀岳の間から見た小鷲倉


和賀岳の山頂


和賀岳の山頂から見た高下岳と根菅岳(左端)


和賀岳の山頂から見た1412m峰(手前)と羽後朝日岳(奥)


和賀岳の山頂から見たコケ平(右)


   和賀岳の山頂からコケ平へ下り始めると間もなく岩手県側の高下の登山口から登ってきた地元の単独者( I さん)とすれ違った。 帰路に I さんと雑談を交わし、周囲の山々の名前を尋ねると、高下の登山口に置いてあるという地図を頂き、登山道がない羽後朝日岳の残雪期の登り方についても教えていただくことが出来た。 予想どおり岩手県側からは午前中は順光となるため、コケ平から見た和賀岳が今日一番のハイライトとなった。 コケ平で大休止して正午前に和賀岳の山頂に戻ると、沢登りで登頂したという3人のパーティーと出会った。 正午を過ぎると上空には次第に雲が湧き始め、順光となる帰路の秋田県側からの和賀岳の良い写真を撮ることは叶わなかったが、稜線を長く歩いたことにより昨日にも増して紅葉狩りを楽しむことが出来た。

   下山後に道の駅で天気予報をチェックすると、明日は長期予報より天気が悪くなってしまい、晴れは早朝のみで昼前から曇ってしまうという予報だったので、残雪期の羽後朝日岳の下見を兼ねて、先ほど I さんから教えていただいた岩手県側の貝沢登山口から登山道がある隣の大荒沢岳を登ることにした。

 

和賀岳とコケ平の間から見た根菅岳と高下岳と(右端)


和賀岳とコケ平の間から見た和賀岳


和賀岳とコケ平の間から見たコケ平


和賀岳とコケ平の間から見た小鷲倉


コケ平


コケ平から見た和賀岳


2 0 1 8 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P