《 19日 》 高田大岳 ・ 八甲田大岳
谷地温泉 〜 高田大岳 〜 小岳 〜 八甲田大岳 〜 大岳避難小屋 〜 井戸岳 〜 赤倉岳 〜 田茂萢岳分岐 〜 上毛無岱 〜 下毛無岱 〜 酸ケ湯温泉 ⇒ 谷地温泉 (縦走)
前日と同じ『道の駅奥入瀬』に前泊し、未明に高田大岳への登山口となる谷地温泉に向かう。 八甲田山(大岳)は酸ケ湯温泉から登るのが一般的なため、予想どおり猿倉温泉の登山者用の駐車場には車が停まっていなかった。 周囲が明るくなった5時半前に猿倉温泉を出発する。 今日も予報どおり早朝から良い天気だ。 秋の八甲田山へ登るのは昨日の櫛ケ峰と同じ17年ぶりで、今回は前回とは反対に高田大岳から八甲田大岳・井戸岳へ縦走する。
谷地温泉から高田大岳へのぬかるんだ登山道は最近手入れがされたようで、靴を全く汚さずに登れた。 木々の背丈が低くなってくると、昨日登った櫛ケ峰や一昨日登った戸来岳、そして太平洋などが見え始め、急坂でも足取りが軽くなる。 前回は紅葉の盛りだったが、天気はそれほど良くなかった記憶が蘇ってきた。 意外にも展望の良い高田大岳の山頂に着くと、予報にはなかった風速30mほどの爆風が吹いていたので、周囲の山々の写真だけ撮って早々に小岳とのコルへ下る。 小さな湿原となっていたコルは無風で一息入れる。 紅葉にはまだ一週間ほど早いのが惜しまれる。 小岳の山頂も360度の展望で、明日登る予定の岩木山が遠くに見えた。 山頂は高田大岳ほどではないものの風が強く、休むことなく大岳とのコルへ下る。 コルでは酸ケ湯温泉からの登山道と合わさるが、意外にも平日のせいか登山者の姿を見ることはなかった。
八甲田大岳への登りに入ると再び風が強まり、広い山頂は先ほどの高田大岳と同じくらいの爆風が吹いていた。 噴火口の向こうの高田大岳は遠くなり、山頂からは青森の市街と陸奥湾が見えた。 展望はすこぶる良いが、早々に山頂を後にして避難小屋の建つ井戸岳とのコルへ下り始める。 すぐに毛無岱の広い湿原が眼下に見えた。 避難小屋はログハウス調で居心地が良さそうだった。 井戸岳への登りに入ると登山者と次々にすれ違うようになり、数名の外国人の姿も見られた。 どうやらロープウェイで田茂萢湿原へ上がり、大岳と毛無岱を経て酸ケ湯温泉に下るルートに人気があるようだ。
最後のピークの赤倉岳を過ぎると上空に雲が湧き始め、今日のハイライトとなる毛無岱の湿原からの展望が冴えなくなってしまった。 昨日のようにしばらく待っていれば天気の回復が見込まれたが、酸ケ湯温泉からの最終バスの発車時刻は3時なので、後ろ髪を引かれる思いで湿原を後にした。 観光客で賑わう酸ケ湯温泉に駆け下り、十和田湖行きのJRバスにギリギリ飛び乗って車を置いた谷地温泉に戻った。
黒石IC付近の日帰り温泉『宝温泉黒石』で天気予報をチェックすると、青森は明日も昼過ぎまで晴れるという予報だったので、予定どおり明日は岩木山を登ることにした。